ファーム調整中の阪神・藤浪が6回1失点11奪三振と持ち味発揮 課題の制球面もクリア

ウエスタン戦で課題をクリアした藤浪晋太郎

ファームとはいえ〝安定感〟は披露した。阪神・藤浪晋太郎投手(27)が、16日のウエスタン・ソフトバンク戦(甲子園)に先発。最速157キロの速球を軸に6回4安打1失点と今季一軍開幕投手を務めた実力の片りんを見せつけた。

課題の制球面も問題はなく6回まで98球。中盤以降は「相手の狙い球が真っすぐだなと投げていて感じたので」と、110キロ台のカーブも使う緩急も織り交ぜ、三振も量産し11奪三振と持ち味を発揮した。

本人も登板後は「ボール自体は悪いとは思わないですし、良いボールも投げられていると感じます。バタバタとなったときに落ち着いてしっかりと制球できるようにすることが課題だと思うので、そこを意識してやっていきたい」と一定の手応えを口にした。見守った平田二軍監督も「これを一軍で出すか出さないかは本人のね…。ファームでこれぐらいのピッチングするのは珍しくもなんともない」と好評価した。

最近の藤浪は、先発予定だった2日の中日戦(甲子園)が雨天中止になると、チーム事情によりその後は中継ぎ要因に出番を待ち、9日のヤクルト戦に登板。2イニング目に突如、制球を乱し複数失点したことで、再度、10日にファーム再調整に回って以降、この日の先発機会が降格後、初の実戦登板となった。

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