中国-欧州貨物列車は中国中部の武漢と世界を近付ける

資材を載せ、中国中部・武漢の東西湖区の呉家山駅を出発する中国-欧州貨物列車(中欧班列)

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【武漢(中国)2021年9月15日新華社=共同通信JBN】最近、自動車部品、電子製品、日用品、防疫資材を載せた中国-欧州貨物列車(中欧班列)が、中国中部・武漢の東西湖区の呉家山駅を出発した。Construction Management Office of Wuhan Airport Economic and Technological Development Zone Comprehensive Bonded Logistics Industrial Park(武漢市臨空経済開発区総合保税物流産業パーク建設管理事務所)によると、武漢からドイツ・デュイスブルクに向かう中国-欧州貨物列車の運行本数が今年1万本に達した。

数千マイルを横断する中国-欧州貨物列車の便は、湖北省とルート沿線の国々との経済貿易交流と協力のための架け橋を構築する。7年以上にわたって運行されている中国-欧州貨物列車(武漢)の便は、湖北省が世界に向けてさらに開かれるための窓、およびビジネス環境を向上させ、同省の輸出志向型経済を開発するための重要なプラットフォームになった。

貨物列車の定期運行を確保しサービスを提供するために、この地域は過去数年間、毎年多くのリソースを投資してきた。中央駅は2000畝(ムー)を超える土地を占め、その建設と運営に約10億元が投資されている。

今年、この駅から4本の新たな中国-欧州貨物列車が追加された。データによると、2021年1-7月に、計192本が運行、1万8144TEUの貨物が国境を越える貨物列車便により配送され、運行本数は50本、輸送貨物は4788TEU増加した。

こうした利便性も、2017年10月にHubei Airport International Express Supervision Center(湖北空港国際エクスプレス監視センター)を東西湖区に設立した結果であり、これは湖北省で運用中の唯一の認可された税関監視プラットフォームである。

エクスプレスセンターはインテリジェント監視を利用し、24時間年中無休の通関手続きを提供する。エクスプレス補助システムや他の情報システムを通じ、エクスプレス申告とID確認は、自動リスク警告と物理的なスマート物品監視によりオンラインで行われる。

通関手続きが合理化され、通関時間が短縮された。2021年1月から7月にかけて、センターは約75万8100件の通関を行い、貨物量は約1181.01トン、総額は約2億8300万元だった。

貿易相手国の輪が広がり、より広範な商品が輸送される中、中国-欧州貨物列車(武漢)は、シルクロード経済ベルト沿いの省、都市および国の間のより緊密な交流を常に推進している。輸送の利便性と低い輸送コストに魅力を感じた多くの企業が武漢と東西湖区に定着した。

深センに本社を置くCrealityは、世界的に有名な3Dプリンターメーカーである。以前は、武漢の生産拠点で生産された製品は、まず深センに出荷され、その後海路で他国に出荷されていた。東西湖区の提案と調整の下、同社の製品は中国-欧州貨物列車の便で直接輸出することもでき、輸送効率を大幅に高める。

幅広い国内製品の出荷に加え、中国-欧州貨物列車(武漢)のサービスは海外の高品質な製品を継続的に持ち帰ってきた。フランスワインやベラルーシ産の高品質牛乳などが貨物列車で東西湖区に到着し、武漢の地元の人々は市内の主要スーパーマーケットでそれらを購入し楽しむことができる。

ソース:The Construction Management Office of Wuhan Airport Economic and Technological Development Zone Comprehensive Bonded Logistics Industrial Park

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(写真説明:自動車部品、電子製品、日用品、防疫資材を載せ、中国中部・武漢の東西湖区の呉家山駅を出発する中国-欧州貨物列車(中欧班列))