台風14号、西日本に接近・17日午後上陸へ 空の便欠航、新幹線計画運休

台風14号は、9月17日午後にも西日本に上陸する見込みで、空の便の欠航や山陽新幹線の計画運休などがすでに決まっている。

気象庁によれば、16日午後6時時点で長崎県五島市の西南西約330キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。進路を次第に東寄りに変えて17日午後に西日本に上陸する見込みで、西日本では、暴風、高波、高潮に警戒が必要。前線が東シナ海から九州を通って、日本の東へのびているため、西日本から北日本の広い範囲で、18日にかけて大雨となるところがある見込み。

16日午後5時現在、全日本空輸(ANA)は、17日の対馬・五島福江発着便(オリエンタルエアブリッジ運航便を含む)では全便欠航する。このほか、中国・四国・九州地方を発着する便で影響が出る可能性があるとしている。

日本航空(JAL)は、17日午後に福岡や北九州、長崎を発着する便を中心に欠航を決めており、近畿・中国・四国・九州地方を発着する便で影響が出る可能性があるとしている。スカイマークも、17日に福岡や長崎を発着する便で欠航を決めた。九州を発着するソラシドエア、スターフライヤー、オリエンタルエアブリッジ、フジドリームエアラインズ、天草エアライン、ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパンでも、欠航を決めるか、運航に影響が出る見込みがあるとしていて、航空各社は最新の情報に注意するよう呼びかけている。

JR西日本は、17日午後以降、山陽新幹線の広島〜博多駅間で運転を取りやめることを決めた。運転見合わせ前の最終列車は、下り(博多方面)が広島駅午後2時4分発ののぞみ23号(東京駅午前10時9分発・博多駅午後3時6分着)、上り(新大阪・東京方面)が博多駅午後1時39分発ののぞみ34号(広島駅午後2時41分着・東京駅午後6時36分着)。新大阪〜広島駅間も本数を減らして運転する。

JR九州は、17日の運転計画について、九州新幹線は通常通り運転することにしている。博多と大分を結ぶ特急「ソニック」、博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」は本数を減らして運転する。在来線の快速・普通列車については、鹿児島本線の門司港〜久留米駅間、大牟田〜熊本駅間で本数を減らして運転する。筑肥線は姪浜〜筑前前原駅間では午前8時ごろから、筑前前原〜唐津・西唐津駅間については早朝の2本以外の列車の運転を見合わせる。大村線は早岐~諫早駅間で午前8時ごろから運転を見合わせる。そのほか、長崎線、佐世保線、日南線では本数を減らして運転する。日南線の青島〜志布志駅間は土砂流入が発生しており、復旧には時間を要す見込み。

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