2023年のオールスターはシアトルで開催 2001年以来22年ぶり

日本時間9月17日、マリナーズとメジャーリーグ機構は2023年のオールスター・ゲームがシアトルのT-モバイル・パークで開催されることを正式に発表した。シアトルでのオールスター開催は2001年以来22年ぶり。この年はイチロー、佐々木主浩、エドガー・マルティネス、フレディ・ガルシアら8選手がマリナーズから選出され、地元開催のオールスターを盛り上げた。マリナーズはメジャー最高の球場を目指して毎年のように球場の改修工事を行っており、オールスター開催はその集大成となる。

シアトルでのオールスター開催は今回が3度目。1979年に前本拠地のキング・ドーム、2001年にはセーフコ・フィールド(2019年シーズンからT-モバイル・パークに名称変更)でオールスターが開催された。特にマリナーズが史上最多タイの116勝を挙げた2001年のオールスターは、カル・リプケンJr.とトニー・グウィンという2人の殿堂入りスター選手にとって最後のオールスターとなり、シアトルの野球関係者以外にも広く記憶されている。

今年のオールスターは当初、アトランタのトゥルイスト・パークで開催される予定だったが、メジャーリーグ機構はジョージア州でマイノリティの投票権を制限する可能性のある法律が制定されたことを受けて開催地の変更を決断し、デンバーのクアーズ・フィールドで開催された。また、来年はロサンゼルスのドジャー・スタジアム(2020年に開催予定だったが新型コロナウイルスのパンデミックにより中止となったため)、2026年はフィラデルフィアのシチズンズバンク・パーク(独立宣言調印250周年記念事業の一環)で開催されることがすでに決定している。

オールスター・ウィークでは、メインイベントであるオールスター・ゲーム以外にもフューチャーズ・ゲームやホームラン・ダービーなど多くのイベントが開催され、今年からはドラフトもオールスター・ウィークのイベントの1つして開催されるようになった。マリナーズは再建期の終わりを迎えつつあり、2001年と同様、2023年のオールスターにも多くの選手を送り込む可能性もありそうだ。

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