scheme vergeが神戸市のUrban Innovation KOBEに採択

都市開発スタートアップのscheme vergeが9月14日、自治体とスタートアップ企業が連携して地域、行政の課題解決を目指す神戸市のプロジェクト「Urban Innovation KOBE」に採択されたと発表した。同社は2021年9月から約4ヶ月間、自社開発したMaaSアプリ「Horai」を用い、市交通局と協働して市バス、地下鉄の乗降客減少など、行政・地域課題の解決を目指す。

Urban Innovation KOBEは、起業家・スタートアップ支援による神戸経済の活性化を目指す自治体発のプロジェクト。2018年度から実施しており、2021年上半期はscheme vergeなど7社が、教育や施設管理といった分野で事業採択を受けた。

同社によると、採択を受けた「with/afterコロナを見据えた、公共交通の利用促進プロジェクト」は、新型コロナウイルスの影響で市バス、地下鉄の乗降客数が大幅に減少していることから、大規模イベント集客など従前の利用促進策では乗客、収入の増加を図れないという交通課題の解決に向けて企画されたという。

これを踏まえ、scheme vergeは、ユーザーに合ったエリア巡りを提案する「Horai」 の技術を用いて、市バス・地下鉄の乗降客減少をはじめ、近隣施設への移動を含む自家用車依存、一部地域への余暇客の集中といった、市が抱える課題の解決に努める。

実証実験では、沿線地域での潜在ユーザーの需要を喚起するスポットの発掘を行うほか、ユーザーがそれらのスポット情報をHorai上で一元的に閲覧できるようにする。非接触での利用が可能なNFCアプリを用いた周遊パスの造成と提供をアプリ上で行うことで、市全体の周遊性向上を促し、公共交通の利用を促進させるという。

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