長崎県内 公共交通機関の乗り継ぎ 「グーグルマップ」で検索可能に

新上五島町の有川港ターミナルバス停から頭ケ島天主堂までのルートを示すグーグルマップの画面

 離島の多い長崎県を訪れる観光客の周遊促進や地域住民らの利便性向上を目的に、県観光連盟は米グーグルの地図サービス「グーグルマップ」上で公共交通機関情報の検索を可能にした。「2次交通が分かりにくい」という観光客らの声に対応。地図と交通情報を分かりやすく示すことで「乗り継ぎが複雑で来訪をあきらめていた地域も巡ってもらうきっかけになれば」と期待する。
 県内29の航路事業者や12のバス事業者、ナビゲーションサイト・アプリの運営・開発を手掛けるナビタイムジャパン(東京)などと連携。世界中で利用者が多いグーグルマップでの情報提供により、今後のインバウンド(訪日外国人客)対策にもつなげる。
 同連盟によると、これまではグーグルマップで県内の目的地を設定し、車以外の経路を検索した場合、鉄道ルートは表示されたが、駅から先は経路不明となっていたという。そのため、電車の駅から目的地までのバスのルートや時刻は別に調べる手間がかかっていた。
 同連盟情報企画部の中原陽一部長は「新しい行き方の気づきにつながり、楽しい旅行をしてもらいたい」と話した。

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