異常気象で野菜の価格が高騰 「今年は野菜の相場が大暴れ」

少しずつ秋も深まり“食欲の秋”といきたいところですが、東京都内のスーパーではさまざまな野菜の値段が上がっています。TOKYO MX「news TOKYO FLAG」では、野菜価格の現状を取材しました。

秋が深まるほど食べたくなる"鍋”に欠かせない葉物野菜をはじめ、さまざまな野菜が今ピンチに陥っています。東京都中央卸売市場の9月上旬のレタス卸売価格は、1年前の2.7倍まで高騰しています。レタス生産地の長野県で8月中旬の大雨の後に病害などが発生したことで、出荷量が少ない状況になっているのが要因です。スーパーを訪れた人からは「家計に響いています。お総菜買ってきた方が安かったりする」との声も上がっています。食卓を直撃する野菜の高騰について、スーパーアキダイの秋葉弘道社長は「今年は相場が大暴れしている。乱高下が非常にあって珍しい」と話します。そんな中、ここ数日で急激に値段が上がったのが"白菜”です。白菜の卸売価格は9月に入ってから上昇していて、1カ月前と比べるとおよそ3倍になっています。それでも今、白菜の売れ行きは好調で秋葉社長によると「9月上旬に降り続いた雨で気温が下がったことで鍋料理などの需要が高まり、白菜が品薄の状況になり値段が一気に上昇したのではないか」とのことです。

白菜の価格について秋葉社長は「当分は価格は下がらないと思う。一般的な家庭での需要も増えているが、漬物屋さんも全くない状態。おそらく9月いっぱいは値段は下がらないのでは」と話します。野菜の高騰が長引くと、家計への影響も大きくなりそうです。

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