モヤシ生産量2倍以上に 長萠産業 大村に新工場完成

モヤシの根を切断する最新設備などが導入された工場内=大村市東大村1丁目

 モヤシの製造などを手掛ける長萠(ちょうほう)産業(長崎市)の新工場が大村市東大村1丁目に完成し16日、現地で落成式があった。同市原町の旧工場を移転新築した。栽培環境の改善などで、同社のモヤシの生産量は2倍以上に拡大する。
 同社は江戸時代末期の長崎で、外国人からモヤシの栽培を伝授されたことをルーツに持ち、業界でも最古参という。トップシェアの県内を中心に、北部九州にも出荷している。
 新工場は鉄骨平屋で延べ床面積約1700平方メートル。旧工場と比べ生産量は2倍以上に増加し、1日約15トン、7万5千パックの生産が可能となった。
 栽培期間はこれまでの7日間から11日間に延長。最適な環境で育てることで、長さが均一で太く、シャキシャキした食感が日持ちするモヤシに。根を切断する最新設備も導入し、食感や見た目も向上するという。新工場は18日稼働する。今後は沖縄のほか、九州全域に出荷を拡大したい考え。
 落成式には関係者ら約40人が出席。山田正信社長は取材に「パッケージを見ただけで安心して購入してもらえるような、高品質なモヤシ作りに今度も取り組みたい」と話した。

モヤシの生産量が2倍以上に拡大した長萠産業の新工場

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