救急医療体制の課題共有 佐世保市、実務者会議立ち上げへ

 定例佐世保市議会は16日、一般質問を続行し、6人が登壇。朝長則男市長は、2次救急の輪番体制を組む病院と「救急医療体制検討実務者会議」を立ち上げる意向を示した。高齢化などに伴い救急医が減少しており、現状の問題点や課題を共有する。市岡博道議員(自民市民会議)の質問に答えた。
 市医療政策課によると、2002年以降、11病院が夜間や日曜・祝日の救急患者に交代で対応する輪番制を取っていたが昨年、1病院が離脱。輪番病院の負担が大きくなっており、さらなる離脱につながらないか懸念が広がっているという。
 実務者会議は市内の4基幹病院の参加を想定しており、本年度中の立ち上げを目指す。救急医療体制を維持する上での問題点や、救急医療に携わる医師の確保策など課題を共有することから始める。
 朝長市長は答弁で「医療現場の声にしっかり耳を傾けながら医療機関と一体となって良策を検討していきたい」と答えた。
 また市岡議員は、人材育成と人材流出防止の観点から開業支援策などについても検討するよう提案。これに朝長市長は「積極的に検討したい」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社