長崎県が佐世保市のハウステンボスへの誘致を目指す、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡り、IRの整備を手掛ける設置運営事業予定者となった「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)の林明男代表取締役は16日、同市内で佐世保商工会議所の金子卓也会頭らと面会。IRの実現に向け、地元経済界と連携を進める方針で一致した。
県は8月、IR誘致に成功した場合に施設の建設と運営を担う事業者を、オーストリア国有企業傘下のCAIJのグループに決定したと発表。総事業費は3500億円と想定している。
面会で林氏はIR運営に必要な資材調達などで地元企業の協力を要請した。
金子会頭は「IRの規模を考えると県内だけでは足りない。オール九州の支援態勢を目指したい。関連企業は地域に営業所などを構え、根付いてもらいたい」と応じた。同会議所副会頭を務める十八親和銀行の吉澤俊介会長は「県内で人口減少が続く中、経済を支えるIRの推進に期待している。地元を盛り上げたい」と述べた。
県はCAIJと共同で区域整備計画を作成し、来年4月までに国へ申請。国は最大3カ所のIR区域を認定し、2020年代後半の開業を目指す。
長崎IR 設置運営予定「カジノオーストリア」 佐世保商議所会頭と面会
- Published
- 2021/09/17 11:17 (JST)
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