中国紙「韓国は米国と国益が一致しない」「最大の利益得るためバランス外交」

中国紙が王毅外相の韓国訪問の結果について、「相当な成果」であると評価し、韓国の中国への接近を強調している。

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中国の官営紙グローバルタイムズは16日、王毅外相が韓国を訪問しムン・ジェイン(文在寅)大統領やチョン・ウィヨン(鄭義溶)韓国外相らと会い、韓中関係と朝鮮半島の問題について協議したとし、このように報道した。

グローバルタイムズは、米国と中国の間でバランスを維持しようとする韓国の努力によって、王毅外相の訪問が望ましい結果を生むことができたとの専門家分析を集中的に紹介した。

董向榮中国社会科学院研究員は、「韓国にとって中国は、米国と日本を凌駕する最大の市場」であるとし、「朝鮮半島の平和と安定維持は、地域繁栄の礎であり、韓中両国の共通の利益」であると強調した。

董研究員はまた、「韓国は米国の同盟国ではあるが、韓国の国益が米国の国益と一致するわけではない」とし、「韓国は最高の利益を得るために、米国と中国の間でバランスを維持しようと努めている」と語った。

呂超遼寧省社会科学院研究員は、「韓国は、来年に大統領選挙を控えているので、盲目的に一方を持ち上げることは、選挙の不確実性を高める可能性がある」と指摘し、鄭繼永復旦教授は「韓国と中国が、韓国の難局を克服することができるよう(中国)が支援することに合意できた場合、ムン大統領の政治的安定に役立つだろう」と述べた。

専門家は、王毅外相のベトナム、カンボジア、シンガポール歴訪も地政学的安定という成果を出したと絶賛した。

楊教授は「米国はワクチンと防疫物品を一方に立つことを迫る交渉カードとして使用しているが、中国では惜しみなく支援している」とし、「このため、中国の地域主要大国として見る国が多くなった」と話した。

呂研究員は「中国は近隣諸国と相互利益について語るが、米国は中国の隣国を扇動している」とし、「まさに明確な対照をなしている」と批判した。

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