韓国の輸出シェア、主要市場の中越で急落...自給率向上など背景 米では「漁夫の利」で最高記録

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韓国の主力輸出市場である中国とベトナムで韓国シェアが急落し、輸出競争力の弱体化懸念が高まっている。特に中国‧米国‧ベトナムの輸入構造の変化が加速していることも関係している。

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韓国貿易協会傘下の国際貿易通商研究院が17日に発表した『最近の主要国の輸入構造の変化と韓国の輸出競争力分析』報告書によると、昨年、韓国の最大の輸出市場であった中国でのシェアは、2015年12.0%から2020年に8.9%に低下しており、2015年以降維持してきた(中国にとって)1位輸入国の座を台湾(10.3%)に明け渡し同3位に落ちた。それまで韓国は7年連続で中国の輸入相手国1位であった。ベトナムでも2018年から韓国産のシェア下落が続いている。

一方で米国の輸入市場における韓国のシェアは3.3%(7位)で、最近10年来で最高水準の輸出成果を記録している。

国際貿易通商研究院が各市場別シェア増減要因について分析したところ、中国では韓国の主要輸出品目のディスプレイや石油化学などで製造業自給率が上昇したため、需要が減少し、韓国産のシェアが減少したことが分かった。

ただし、主要輸出品目であるメモリー半導体に関しては、韓国企業の中国現地生産が本格化したことで輸出が減少したことから、技術競争力とは無関係な構造的要因が影響を及ぼしたと分析された。

ベトナムでは過去、韓国企業の現地生産拡大に支えられ、中間財を中心にシェアが2010年11.5%から2017年22.0%まで急激に上昇した。しかし、米中対立によって中国のベトナム進出が加速し競争が激化した影響や、コロナの影響もあり、韓国のシェアは17.9%まで下落した。

一方、アメリカでは昨年輸出が拡大したSSD(Solid State Drive)や二次電池などの品目で韓国製品が頭角を表しており、シェア上昇につながった。米‧中通商紛争後の影響により、一部品目で韓国製品が中国産の需要を代替した点も好材料として作用した。

韓国貿易協会のチョン・ヘソン首席研究員は、「パンデミック以降にデジタル転換が加速して、中国が製造業自給率向上のため大規模な投資を継続しているように、主要輸入国の構造的な変化はしばらくの間続くだろう」とし「新成長品目の輸出拡大など輸入市場の構造的変化に焦点を当てた中長期的な戦略が必要だ」と述べた。

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