イラストで学ぶ『プロテストってなに? 世界を変えたさまざまな社会運動』9月中旬発売!

株式会社青幻舎は、 『プロテストってなに? 世界を変えたさまざまな社会運動』を2021年9月中旬に刊行。 本書は、 これまで世界各地で繰り広げられたさまざまな抗議活動を、 豊富なイラストとやさしい文章とともに、 分かりやすく紹介。 混とんとした現代を生きる私たちに何ができるのか、 考えるきっかけを与え、 そして解決へのヒントが見つかる一冊が完成。 ある問題に気づいた人びとが、 よりよい社会の実現のために、 抗議(=PROTEST)をすることがある。 近年でも、 SNS上で波及した「#MeToo」運動、 民主化を求めた香港の「雨傘運動」、 黒人差別に反対した「ブラック・ライヴズ・マター(BLM)」のほか、 無数の抗議活動がおこなわれている。 市民による抗議の歴史は、 とても長く、 ふるくは古代エジプトにまでさかのぼる。 私たちが生まれるずっと前、 人びとは不公平な世の中を変えようと団結し、 行動を起こしていたのだ。 この本では、 世界中で展開された約40の社会運動と、 その解決に使われたユニークで発想力豊かな抗議の方法を紹介する。

評論家 荻上チキ氏、 推薦

楽しく読めば、 知恵と気力が身に付いて、 人に読み聞かせれば、 運動と連動が生まれる。 さあ、 次の戦略を考えよう。

人類史上初とされる、 座り込みストライキ!

ピラミッド労働者の座り込みは、 世界最古のストライキ。 みんなで団結して働くことを拒否すれば、 横暴な権力者の支配をも上回る力になるということがわかった。 これを皮切りに「ストライキ」や「座り込み」は世界中に広まり、 労働者の権利を勝ち取る手法として現在も生き続けている。

黒人たちの戦い「アパルトヘイトを撤廃せよ!」

南アフリカの黒人たちを苦しめた人種隔離政策。 蜂起に参加した市民に警察は容赦なく武器を向け、 彼らを導いたとされる活動家の一人、 ネルソン・マンデラは投獄された。 世界中の支援を受けながら、 30年以上もの反対運動を経て、 市民たちは制度の廃止をやっと手に入れる。 歴史的に有名な抗議活動には、 素晴らしいリーダーによって先導された事例もある。 しかし、 大切なのは、 人びとが力を合わせる試みであり、 主役は一人ひとりの個人なのだ。

フェミニズムの先輩たちのウーマン・リブ運動

1970年のイギリスでは、 伝統的な女性像からの脱却を訴える女性解放運動、 「第二波フェミニズム」が産声を上げようとしていた。 彼女らが願ったのは、 一個人として尊重され、 性差別や暴力を受けないこと。 また、 人生における選択の自由も、 賃金も、 地位も、 男性と平等であること。 そして、 外見で判断されないことだった。 これは約50年前のおはなし。 はたして誰もが安心して暮らせる社会は実現しているだろうか? 《社会運動の例》 不服従を示すネイティブ・アメリカンのダンス(アメリカ)/天安門に集った平和のストライカーたち(中国)/独裁政治を終焉に向かわせた「アラブの春」(エジプト)/環境保護を訴えた一人の少女の座り込み(スウェーデン)etc…

社会運動には、 成功したものもあれば、 残念な結末を迎えたものもある。 けれども、 これらの抗議が、 世界を少しずつ変えてきたことを忘れてはいけない。 そして、 現代を生きる私たちには、 何ができるだろう。 この本を読めば、 私たちは決して「無力ではないこと」に気づけるはず。

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