吉川区代石の橋爪法一さん(71)はこのほど、母・エツさん(97)とのエピソードをまとめた著書『笑顔ふたたび―母、エツのこと―』をオンデマンド出版した。
著書はこれで6作目となる。これまでもエツさんをはじめ、家族が登場する作品はあったが、「母が元気なうちに、自分のことが書かれた本を見せてあげたい」(法一さん)と一冊にまとめた。
内容は、さまざまなことをきっかけにエツさんが法一さんに対して語り出す昔の記憶や、ひ孫との初対面、知人とのお茶飲みなど多岐にわたる。大島区から吉川区に嫁いだエツさんの言葉は方言のまま記載されていて、近辺に住む人や出身者にとっては懐かしさが感じられる。
エツさんは現在も福祉施設に通いながら代石の自宅で法一さんら家族と過ごしていて、本を直接手渡せたという。
法一さんは「内容はうちの記録だが、どこの家でも似たような経験があると思う。毎日の出来事のちょっとしたことの中から、小さな幸せを見つけられることが伝われば」と話している。
著書はアマゾンで1595円で販売中。詳細は法一さん(電090・5392・1961)へ。