トンコハウスとNetflix、堤大介監督作品『ONI』の脚本を『あの花』シリーズ脚本家・岡田麿里が担当!

短編『ダム・キーパー』で2015年アカデミー賞(R)にノミネートされたアメリカ・カリフォルニアと日本・金沢に拠点をおくアニメーションスタジオ「トンコハウス」は、 岡田麿里を新作『ONI』の脚本家に抜擢。 岡田麿里と言えば、 『さよならの朝に約束の花をかざろう』の脚本・監督、 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 』『心が叫びたがっているんだ。 』『泣きたい私は猫をかぶる』などの脚本 を担当した、 海外でも評価の高い日本を代表する脚本家。 『ONI』の制作主要言語は英語。 最終脚本は英語であり、 日本人の脚本家として異例の抜擢。 『ONI』は堤大介が日本の民話の世界観をモチーフにしたオリジナル作品。

『ONI』 あらすじ

日本神話に登場する変わり者の神さまや妖怪たちの世界で、 自由奔放に生きるおてんば娘、 おなり。 伝説で語り継がれる偉大な英雄に憧れ、 次なる英雄になるため毎日稽古に励むが、 自分の父、 なりどんはヘンテコな神様で何も教えてくれない。 古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫り来る中、 おなりは平和な山を守ることができるか?

堤大介 コメント

・ルックについて このユニークなストーリーに相応しいビジュアルを探るため、 手書きやコマ撮り、 CGなど色々な手法を試し追求した結果このルックに辿り着きました。 日本の伝統的な民芸にあるような作り手の温もりが伝わる手作り感にこだわり、 トンコハウスにとって重要な色と光の演出にこだわっています。 ・岡田麿里との取り組みについて まずは英語の作品を日本語の脚本でスタートするという前例のない座組みをサポートしてくれたネットフリックスに感謝します。 岡田麿里さんは言語に関わらず以前から大好きな脚本家でした。 すでに沢山素晴らしい作品を書いてきた人ですが、 何より、 キャラクターの闇と光を隠さず書ける人であるところが、 僕にとって大切なクオリティでした。 実際一緒にやってみて旧友のように意気投合し色んな意見をぶつけ合いながら素敵な脚本を書いていただきました。

岡田麿里 コメント

トンコハウスと仕事をするのは、 期待とともに不安もありました。 言葉の壁、 アメリカと日本のアニメ制作の違いなど、 自分に乗り越えられるだろうかと。 でも、 そんな不安も『ONI』の企画書を見せてもらって吹っ飛びました。 堤大介監督の個人的な過去にてらいなく迫った物語は、 私にも重なる部分が多く、 なおかつ多くの人に「これは自分の物語だ」と感じてもらえるはずだと。 どんなに難しい問題が起きたとしても、 絶対にやりたいと覚悟が決まりました。 現場がはじまって。 立場は関係なく活発な議論が交わされ、 それがあらかじめ製作工程の中に組みこまれていることに驚きました。 日本では、 各々が専門をつきつめていくことが重んじられていて、 他分野の人からの意見を聞ける機会があまりないのです。 脚本にいろんな人からアドバイスをもらえ、 逆に演出面や絵などで意見を求められることで、 離れた場所で仕事をしていてもチームを身近に感じました。 言葉についても、 監督とトンコハウスが万全の体制をとってくれて、 脚本作業に没入できました。 そしてなにより、 物語の根っこにある大切にすべき部分は、 どこの国でも変わらないのだと信じられました。 チームONIの一員になれたことが、 本当に幸せです。

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