釣りで親子三代の絆

 初代「珍福会」会長の當銘由春さんの家族は親子三代で釣りを楽しんでいて、孫の高江洲小4年の當銘由嗣さんも大の釣り好き。由春さんは孫を連れて釣りに行くことも多い。5日も由嗣さんを連れて、早朝5時からホームグラウンドの泡瀬海岸でカニを餌に竿を出した。

 夜が明けた午前6時30分、由嗣さんの竿に大きなアタリがあり、危うく竿を海に持っていかれそうになった。その引きの強さから大物と判断した由春さんは孫の竿を取り、アワセを入れると、ラインが岩にするような感触が伝わった。このまま孫に竿を渡しても、ラインが切られると判断したので、岩から魚を離してから孫にバトンタッチ。竿を渡された由嗣さんは小さな体で必死に竿を持ち、リールを巻いたが掛かった大物は右に左に走り回り激しく抵抗した。

 由嗣さんの竿は釣具店の店先で売られている「セット竿」と呼ばれている初心者向けのタックルなので無理は出来ない。慎重にやり取りをして15分程で釣り上げたのは75.8センチ、5.48キロのマルコバンアジ。午前7時に今度は由春さんも72.3センチ、4.45キロを釣り上げこの日の釣りは終了。由春さんは「釣りを通して家族の絆が深まっています。これからも代々釣りを楽しんで家族の絆を深めたい」と語った。

(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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