上海の裁判所、「山西省一の富豪」に対し3億6000万円の懸賞金―中国

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2021年9月17日、北京青年報は、倒産した企業債権を償還せずに行方をくらましている元「山西省一の金持ち」について、上海の裁判所が巨額の告発懸賞金を出したことを報じた。

記事は、巨額の懸賞金の対象となった人物が、山西省の元鉄鋼会社会長の李兆会(リー・ジャオフイ)氏であると紹介。李氏は1981年生まれで、オーストラリア留学中だった2003年1月、父親で「山西省の鉄鋼大王」と呼ばれた李海倉(リー・ハイツァン)海鑫鋼鉄会長が射殺されたことで緊急帰国、祖父の支持のもとで海鑫鋼鉄の跡を継いだと伝えた。

そして07年には資産規模が当時の「胡潤富豪ランキング」で78位となり、最も若い「山西省一の富豪」になったものの、その栄華は長く続かず、14年には破産手続きに入り、その後本人や海鑫集団とその関連企業が借金の返済などに関するさまざまな訴訟に巻き込まれたと紹介した。

さらに、15年7月には海鑫集団の債権者の代表者が「集団は山西省太原市の元副市長を含む100人余りの役人に賄賂を行った」と告発、対象者のリストが流出して中国共産党中央紀律検査委員会が調査に乗り出したとした。また、昨年6月には海鑫集団や関連会社計5社の債権22億元(約370億円)相当が競売にかけられ、当初1億4000万元(約24億円)だった開始価格を5500万元(約9億4000万円)にまで引き下げて何度か買い手を募ったものの、誰もオファーを提示しなかったことが報じられ、李氏の名前が再び注目されたと伝えている。

その上で、上海市第一中級法院が今月15日、「美錦エネルギー集団有限公司による上海海博鑫恵国際貿易有限公司および李兆会氏に対する遡求権訴訟において、支払うべき2億1622万8262.63元(約37億円)および利息のうち、李氏が4分の1の連帯責任を持つ」とし、支払いの執行が全て実現した場合に告発者に対して最高2100万元(約3億6000万円)余りの懸賞金を支払うとの公告を出したと紹介した。(翻訳・編集/川尻)