小山田圭吾が5000文字声明で “いじめ自慢” の一部否定 あくまで傍観者の立場を強調

改めて否定した小山田

過去の〝いじめ自慢〟が原因で東京五輪・パラリンピックの開会式の楽曲担当を辞任したミュージシャンの小山田圭吾(52)が17日、ソロユニット「コーネリアス」のSNSで改めて一連の騒動について言及した。

小山田氏は16日発売の「週刊文春」のインタビューに応じ、障がい者への苛烈ないじめのほとんどは、自ら手を加えたわけではないと釈明。しかし、ネット上では「なぜ今になって話す?」「言ってる内容が言い訳にしても酷い」と批判が相次いでいた。

そんな中、小山田氏は5000字以上の長文で声明を発表。「あらためましてこの度は、私の過去のインタビュー記事が元となり、多くの方々を傷付け、不快な気持ちにさせてしまいましたことを心からお詫びいたします。誠に申し訳ございません」などと謝罪した。

その上で、過去に雑誌へ掲載された〝いじめ自慢〟の一部について否認。「『ROCKIN,ONJAPAN(1994年1月号)』の誌面にて見出しとして記載され、この度多く報道されていた『同級生に排泄物を食べさせた、自慰行為をさせた』といった内容については、私が行わせたり、示唆や強要をしたといった事実は一切ありません。『排泄物を食べさせた』ということについては、小学校の帰り道に、クラスメイトの一人がふざけて道端の犬の糞を食べられると言い出し、拾って口に入れてすぐに吐き出したという出来事があり、彼本人も含めその場にいた皆で笑っていたという話が事実です」とした。

また、「自慰行為をさせた」という部分についても「中学校の修学旅行の際、ある先輩が、私のクラスメイトの男子に対し、自慰行為をしろと言っている場面に居合わせ、限度を超えた状況に自分は引いてしまったということが事実です」などと説明した。

とはいえ、いじめに関与した事実には変わりがないことから「長い時間が掛かってしまいましたが、あらためてこれから、自分の過去の言動やこれまでの態度を反省すると共に、社会に対してどのようなかたちで関わり、貢献していくべきかを個人としても音楽家としても、今まで以上に視野と意識を広げて考え、行動に移していきたいと思っています」と反省の意を示して文章を締めくくった。

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