中国恒大の主要取引銀行、引当金設定や返済猶予実施=関係筋

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[北京/香港 17日 ロイター] - 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の主要取引銀行が貸倒引当金を設定したり、返済に猶予を与えたりしていることが分かった。4人の銀行幹部がロイターに話した。

中国恒大の経営破綻に備え、中国の金融機関が対応策を取っていることが明らかになったのは初めて。中国恒大は融資や債券などで3050億ドル近くの負債を抱える。

関係者によると、中国で3位の銀行の中国農業銀行は、中国恒大への融資の一部に貸倒引当金を設定。民生銀行とCITIC銀行は一部の短期融資で借り換えを準備している。

中国恒大への融資は過去1年で総じて減少しており、大半は担保や預金で保全されているという。例えば、民生銀行は過去1年で融資額を400億元から300億元に減らし、新規の貸し出しはやめている。

中国恒大の報告では、昨年の借り入れが6934億元(1074億ドル)と2019年の7823億元から減った。負債は中国国内総生産(GDP)の2%に相当し、中国恒大の破綻が管理されたものであっても、経済への影響が出るだろう。

20年に明らかになった文書によると、中国恒大は128行超の銀行と121社を超えるノンバンクから借金がある。

債権者の1人は、規制当局が中国恒大の救済可能性について、銀行側に何も示していないと話した。