“帝王”伊集院光にパワハラ報道 相棒アナ口撃の背景に「知ったかぶり」

パワハラ疑惑浮上の伊集院光(東スポWeb)

タレント・伊集院光(53)がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、元TBSの新井麻希アナ(39)に対して行ったパワハラが報じられ、騒動となっている。ただこの番組を放送するTBSラジオが、伊集院を降板させる可能性はほぼゼロ。その理由は、伊集院が〝TBSラジオの帝王〟と呼ばれるほど、同局にとって最大の功労者だからだという――。

伊集院は現在、TBSラジオで2つのレギュラー番組を持っている。朝の帯番組「伊集院光とらじおと」(月~木曜、午前8時30分~11時)と、深夜放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」(火曜午前1~3時)だ。

パワハラ疑惑が浮上したのは「伊集院光とらじおと」だ。「NEWSポストセブン」によると、同番組の月曜アシスタントを務める新井アナに対し、トーク中や本番以外に厳しいダメ出しがたびたびあった。決定打となったのが8月23日の放送で、伊集院が「いま新井は降板スレスレのラインだからな!」と怒鳴ったという。

そうしたなか、新井アナは翌週から2週にわたって夏休みに入ることが発表された。伊集院は入れ替わるように、新井アナが復帰した週から2週間の夏休みに入った。結局、新井アナは伊集院が不在の13日に復帰したが、20日の放送をもって番組降板が決まったという。

しかもその理由が伊集院の「パワハラ」と言われているのだから、ただごとではない。芸能プロ関係者の話。

「今回の件は、よく知らない話題でも新井アナが『知ってます!』という感じで、話に入ってくることが多かったことが原因らしい。若手芸人が爪あとを残そうと前に出ることはよくあるが、伊集院さんには『アシスタントがテキトーに前に出るな』という思いがあったようだ」

新井アナは降りたが、伊集院の番組に影響はなさそうだ。多くのラジオ番組を手掛ける放送作家は「TBSラジオにとって伊集院さんは〝最大の功労者〟と言っても過言ではない。TBSラジオの方から切ることはあり得ない」と断言する。

伊集院はもともとラジオでブレークしたが、当初はTBSラジオではなくニッポン放送でレギュラー番組を持っていた。

「『オールナイトニッポン』や『伊集院光のOh!デカナイト』が人気だった。でもニッポン放送の担当者と大げんかして、1995年に番組は打ち切りに。ラジオでの人気はすごかったので、チャンスと見たTBSラジオがオファーを出したんです」(前出の放送作家)

その結果、ラジオで長い間トップに君臨していたニッポン放送をTBSラジオが逆転。現在まで聴取率トップをキープしている。

「ニッポン放送を逆転する立役者となった伊集院さんは、いまでも2つのレギュラーを持つ。〝TBSラジオの帝王〟と言っても過言ではない」(同)

もともと深夜ラジオでブレークした伊集院は毒舌で有名だった。「いまでもそうですよ」と言うのはTBS関係者だ。

「ラジオマニアに言わせると、深夜ラジオの時は〝黒伊集院〟、テレビや朝のラジオは〝白伊集院〟と言われている。ニッポン放送とケンカしたのも、相手は立場が上の人だった。昨年には、TBSラジオの三村孝成社長に『制作費を下げるならイベントで赤字を出すな』と批判して話題になった」

このほか、伊集院は誰にでもタメ口で話すフワちゃんや、先輩に失礼な絡み方をしてくる講談師・神田伯山などに〝共演NG〟をチラつかせている。

怒らせると怖い男のようだ。

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