モンゴルの大地で培った驚異のパワーを武器に〝大関キラー〟を襲名だ。
大相撲秋場所6日目(17日、東京・両国国技館)、幕内霧馬山(25=陸奥)が大関正代(29=時津風)を寄り切って5勝目。最後は大関を宙づりにするパワーを見せつけ「自分の形になって、思いきり行こうと。あまり早く攻めるのも良くないと思った」と納得の表情を浮かべた。
2日目に大関貴景勝(常盤山)も破ったモンゴル出身の25歳は、家族が羊やラクダなどを飼育する遊牧民。幼少時代から馬に乗る生活を送り、自然に体幹や足腰が鍛えられていった。これこそ土俵上で発揮する強じんな粘り腰の原点だ。
遊牧民パワーを武器に快進撃を続ける霧馬山。優勝争いのダークホースになるかもしれない。