広島・栗林 新人王争う阪神・佐藤輝に「早く一軍に」とエール…さらに意識する2人の名前

新人王を十分狙える立場の広島・栗林(東スポWeb)

広島のドラフト1位ルーキーの栗林良吏投手(25)が新人王の獲得に燃えている。15日の中日戦でセーブを挙げ、球団新人最多の25セーブまであと1と迫った右腕は「回ってきた場面でしっかりと記録をつくれたらいい」と話した。

その一方で入団時から目標にしていた新人王には「今までは新人王がボヤっとしていたが、ある程度、もしかしたらというところまできている」とした上で「ひとつ一つの登板を大事にして最後取れたらと思います」と気合を入れた。

ライバルにはサイクル安打を達成したDeNAの牧、すでに23本塁打をマークしている阪神・佐藤輝などが挙げられている。ただ、佐藤輝は打撃不振で現在は二軍で調整中だが、鯉の守護神は「佐藤くんが今年はセ・リーグ、プロ野球を盛り上げてファンを増やしている」と意識している。

そのため佐藤輝には「自分としては早く一軍に上がってきてほしい」。さらには「伊藤将司と中野(拓夢)の結果を気にしていた」と猛虎が誇る二の矢、三の矢もライバル視していることを自ら明かした。

栗林、伊藤、中野はいずれも大卒ルーキーで1996年生まれの同級生。ドラ2の伊藤は7勝(7敗)を挙げ、防御率2・90と先発の一角に定着し、ドラ6ながら遊撃のレギュラーをつかんだ中野はリーグトップの22盗塁、打率も2割7分8厘と成績を伸ばしている。

「伊藤将司と中野の結果を気にしながら、切磋琢磨していけたらいいと思う」。ルーキーながら東京五輪でも守護神を務めた栗林はこれから一つずつセーブを積み上げ、群雄割拠の新人王争いを制する決意だ。

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