安いお米も、古くなったお米も美味しくなる裏ワザ、保存法と炊き方も

毎日お米を食べる人も多いと思います。それだけにせっかくなら美味しく食べたいですし、できれば節約もしたいですよね。古くなってしまったお米や、安いお米でもひと手間かけることでまるで一段と美味しさが増す裏ワザをご紹介します。


買い方から保存が肝心

お米は精米してから時間が経過するにつれてどんどん味が落ちてしまいます。大きなサイズのほうが割安ですが、できれば買ってきてから2週間、最長でも1カ月で食べきれる量を目安にしましょう。

キッチンシンクの下に米びつを置いて、お米を保存している人も多いのですが、実はシンクの下はお米の保存場所としては適していません。水回りということで湿度が高く、また虫がつきやすい場所でもあるからです。

本来、お米は冷蔵庫に入れる必要がないものです。しかし、現代の日本の家屋は気密性が高いので湿度も高くなりがちです。暖房をつける時間帯もあるので部屋の温度が変わりやすい状態に。そのため冷蔵庫の野菜室などで保管するのが適しています。2リットルサイズの空いたペットボトルなどに入れて封をしっかりとしめて保存するのが使いやすいでしょう。

チャック付きの保存袋に500gずつ小分けししっかり空気を抜いて、保存しておくのもおすすめです。

どうしても米びつを使う場合は、お米の中に鷹の爪(赤唐辛子)を1~2本入れておくと虫がつきにくくなるといわれています。

最初の水はすぐ捨てる

次にポイントとなってくるのはお米をとぐときです。最初の米のとぎ汁の色が濃いことは実感されている人も多いのでは? 最初の1回の水が一番汚れていますし、ぬかも多く含まれています。またお米も一番乾燥しているので水を吸いやすい状態になっています。

そのため最初の1回の水はとくに、素早く捨てることが大切です。

おすすめなのはザル&ボウルを使って米をとぐこと。ザルとボウルを重ねてそのザルの中で米をとげば、とぎ汁はザルを持ち上げるだけで捨てることができます。ボウルに残った米のとぎ汁は汚れた調理器具などを洗うのにあとで使うこともできます。

とぐときは力を入れてギュッギュッとする必要はありません。現代のお米はある程度ぬかがとれた状態で出荷されていますので、軽くかき回すくらいでといで、とぎ汁の色が薄くなってきたら完了です。

美味しくなる炊き方は、浸す、蒸らすが重要

一般的な炊飯器でお米を炊くときでも、土鍋などを使って炊くときでも、加熱する前に最低15分以上は水に浸しておきましょう。水をしっかり吸わせてから加熱することによって美味しいご飯が炊きあがります。

また炊飯が終わったときも最低10分は蒸らしましょう。急いで食べたいときはこの時間も惜しいのですが、炊飯後にしっかりと蒸らすことで水分も甘味もお米全体にいきわたります。

入れると甘味が倍増に!

炊飯をするときにあるものをお米に一緒にいれるとより美味しく炊きあがります。それはみりんやハチミツ、粉寒天です。

お米2合に対して、みりんかハチミツなら小さじ1、粉寒天の場合は4グラム程度。これは米粒をコーティングをしてくれて、甘みを出してくれるのです。安いお米や古いお米でも一気に甘味が増します。

炊きあがったご飯を美味しく保存する方法

炊飯器で保温にしたままのご飯は香りが悪く、味も落ちてしまいます。ご飯を美味しく保存するのには、やはり冷凍が一番です。

ご飯1膳分ずつをキッチリとラップで包み、それをさらにチャック付きの保存袋に入れて冷凍します。冷凍保存の敵は空気に触れることです。ラップだけだと端から開いてしまったりして空気に触れてしまいます。空気に触れると空気中の水分が霜となってご飯についてしまい味の劣化につながるのです。


一見、面倒かなと思うようなことでも一つ一つは大した作業量ではありません。毎日食べるご飯だからこそ、少し手間をかけてあげるだけで驚くほどに美味しく食べられるようになります。安いお米も、古くなったお米も見違えるような味になるのでぜひ試してみてくださいね。

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