アストラゼネカ製ワクチン 長崎県内で接種開始

英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける男性(右)=長崎市、道ノ尾病院

 英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種が17日、県内で初めて長崎市虹が丘町の道ノ尾病院で始まり、4人が受けた。県の依頼で同病院が接種センターを開設した。
 発症予防効果は約7割とされ、米ファイザー製や米モデルナ製に比べると低い。また海外で接種後ごくまれに血栓症の発症が報告されている。
 一方、ファイザー製とモデルナ製のメッセンジャーRNAワクチンに使用されているポリエチレングリコール(PEG)に対するアレルギーで、これまで接種できなかった人もいる。県は「接種希望者の選択の幅が広がった」とする。
 対象者は▽PEGのアレルギーでmRNAワクチンを接種できない人▽ほかの新型コロナワクチンを接種していない40歳以上-など。2回目は8週間後。同センターは来年2月まで。
 長崎市外から訪れた40代の男性は「ほかのワクチンはアレルギー反応の心配があった。これで少し安心」と話した。同病院感染対策部長の安岡彰医師によると、電話の問い合わせが多く、アレルギーや効果を説明しているという。予約と問い合わせは同病院(電095.856.1111)。

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