横浜市長、中学給食「他都市の試食の機会を」 デリバリー方式の客観評価を検討

 「全員喫食」の中学校給食を目指すとしている横浜市の山中竹春市長は17日の定例会見で、給食の在り方を検討するに当たり、「他都市の給食を一定期間食べる機会がつくれないかなと思う」と述べた。

 山中市長は8月30日の市長就任以降、昼食に市立中学校で提供されている「デリバリー型給食」を毎日食べているとした上で、「味に関しておいしいかどうか、比べる必要がある」と指摘。「きちんと客観的に評価する作業を前向きに進めていきたい」と話した。

 市は4月から民間施設で調理した給食を弁当箱で学校に届ける「デリバリー型給食」を家庭弁当との選択制で導入したが、喫食率は2割程度にとどまっている。生徒からは「おかずが冷たい」などの声が上がり、山中市長は現行方式の見直しを検討している。

 16日の市会本会議では、山中市長が給食に関するニーズを把握するために生徒や保護者にアンケートを行う方針を明言。全員が食べられる形での給食実現を目指し、最適な方式を検討すると話した。

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