【廃校で非日常体験】小学校の校庭でキャンプ!群馬県『HOTAKANE BASE』

群馬県にある『HOTAKANE BASE』は、廃校になった小学校を地元のコミュニティ施設やキャンプ場として活用している、一風変わった施設。校庭でキャンプができて、校舎にも入ることができる。年季の入った校舎は、雰囲気があって、ちょっとタイムスリップしたような感覚になれる。そんな非日常体験ができるHOTAKANE BASEに行ってきたので、魅力をとことん紹介する。

群馬県の廃校キャンプ場『HOTAKANE BASE』の概要

HOTAKANE BASEとは、群馬県の利根郡片品村というところにある村立武尊根(ほたかね)小学校を活用した施設だ。

まずは、HOTAKANE BASEの概要について紹介する。

HOTAKANE BASEとは

著者撮影

武尊根小学校は2016年に閉校し、現在は「NPO法人武尊根BASE」として、キャンプ場・アウトドアイベントの開催地・幼稚園・地域のコミュニティ施設などに利用されている。

筆者がキャンプに訪れたときも、音楽教室が開催されていて、子どもたちが吹くリコーダーの音が教室から聞こえていた。

ちなみに、運営は群馬県みなかみ町にあるアウトドアカンパニー「OneDrop」のアウトドアガイドが行っている。

アクセス

HOTAKANE BASEは、群馬県の北部に位置していて、関越自動車道の沼田ICから国道120号線を経由して約30分。都内からだと渋滞なしで3時間くらいで行ける。

住所

群馬県利根郡片品村大字摺渕307

電話番号

070-3857-6724

アクセス

関越自動車道「沼田IC」より車で30分
JR上越線沼田駅またはJR上越新幹線「上毛高原駅」より車で1時間

HOTAKANE BASEの入り口近くにはこんな看板が立てられている。

著者撮影

学校の全景は、まさに田舎の小学校という感じで、アニメやドラマ等の舞台になりそうな雰囲気。テントは校庭に設営するが、校舎内にも入れる。

著者撮影

校長室でチェックイン

HOTAKANE BASEでは、校舎内にある校長室が受付になっている。

著者撮影

HOTAKANE BASEのチェックインは12:00。チェックアウトは10:00と少し早いが、1サイト500円の追加料金で11:00まで、1,000円の追加料金で12:00までチェックアウトを遅らせることが可能だ。

レイトチェックアウトは翌日の予約状況にもよると思われるので、希望の際には事前に確認しておくと安心。

また、22:00には消灯、23:00には完全就寝と決められており、まるで学校の宿泊行事のようである。夜ふかししたいキャンパーには物足りないかもしれないが、「いつも夜間に人の気配が気になって眠れない」なんて人にはおすすめだ。

校舎内は懐かしさ満点

著者撮影

基本的に、校舎の中は自由に出入りできる。後述するが、トイレや炊事場も校舎の中にある。

建物の中は、なにかの物語に出てきそうな、田舎の学校という感じ。レトロで、どことなく懐かしい雰囲気が感じられる。

いまでもイベント等で利用されている教室はキレイに手入れされていて、教室は今も使われているかのような雰囲気がそのまま残されている。

著者撮影

群馬県のキャンプ場『HOTAKANE BASE』のキャンプサイトをチェック!

HOTAKANE BASEは、校庭を中心部をフリースペースとして、中心部を囲むように全部で14サイトが設けられている。

人工芝サイト・土サイト・天然芝サイト・ウッドデッキサイトがあり、ウッドデッキサイト(写真にある9・10のサイト)のみ電源付になっている。

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ちなみに、自分のサイトやフリースペースでは、焚き火はもちろん、花火もやることができる。花火禁止のキャンプ場も多いので、嬉しいポイントだ。

我が家はウッドデッキサイトに宿泊

著者撮影

我が家はウッドデッキサイトに宿泊した。ウッドデッキの隣には人工芝が敷かれており、テントは人工芝に設営する。

車はサイトの目の前まで乗り入れできるので、荷物が多いキャンパーでも安心。

我が家では、コールマンのタフスクリーンツールームハウスLDX(610cm×365cm)という結構大きいテントを使っているが、スペースにはかなり余裕があった。この広さなら、たいていのテントは設営できるだろう。

著者撮影

当日は残念ながら雨が降っていたが、せっかくなのでウッドデッキにもタープを設営。焚き火は直火は禁止であるものの、焚き火台を使えばウッドデッキでも人工芝の上でも可能である。

ただ、ウッドデッキサイトの魅力でもある電源は、テントやタープを設営する位置からは意外に距離が遠く、電源コードは10mはないと足りない点に注意が必要だ。

トイレや炊事場等の共用設備は校舎の中に

トイレや炊事場等は校舎の中にあり、とても清潔感があって使いやすい。

著者撮影

ただ、校舎内は土足厳禁なので、毎回靴を脱いでスリッパに履き替える必要がある。クロックスのような、脱ぎ履きしやすいサンダルで行くのがおすすめだ。

薪以外の販売はないがレンタル品は充実

著者撮影

HOTAKANE BASEでは、薪は販売しているものの、食料等は売っていない。

ただ、レンタルの設備が充実しているので、食料以外であれば何か忘れものがあっても大丈夫そうだ。

※2021年9月現在は、コロナ禍で原則レンタルを中止しているので注意

HOTAKANE BASEの良かった点と気を付けておきたい点

実際にキャンプに行ってみて、HOTAKANE BASEは他にはない魅力のあるキャンプ場だと感じた。

一方で、少し気をつけておきたい点もあるので、ここからは良かった点と気を付けておきたい点をまとめてご紹介する。

良かった点【1】学校でキャンプができる!

HOTAKANE BASEの一番の魅力は、小学校の校庭でキャンプができる点だ。

「大人が子どもにかえる場所、子どもがこころ踊る場所」というHOTAKANE BASEのコンセプト通り、大人から子どもまで楽しめるキャンプ場である。大きなテントでも設営できるサイトの広さ・就寝時間の設定・花火ができるなどのポイントから、特にファミリーにおすすめだと感じた。

学校でキャンプをするなんて、なかなかないシチュエーションなので、一度経験してみると面白いと思う。

良かった点【2】周辺に温泉がたくさんある

HOTAKANE BASEがある片品村周辺は、温泉施設がとても充実しているのも魅力だ。

HOTAKANE BASEでは、チェックインする際に、近隣にある「花咲の湯」と「ほっこりの湯」という温泉施設の割引券がもらえる。その他にも、インターネットで調べれば10か所ほど温泉を見つけられる。

ちなみに、我が家が行ったのは「花咲の湯」という温泉施設。花咲の湯は規模が大きく、食事をする施設があったりお土産売り場があったりと、ちょっとした道の駅のような感じで楽しめた。

著者撮影「花咲の湯」

露天風呂もあり、キャンプで疲れた身体を癒やすことができた。

よかった点③ アクティビティが充実

著者撮影

前述した通り、HOTAKANE BASEは群馬県みなかみ町のアウトドアカンパニー「OneDrop」が運営している。そのため、OneDropが運営するカヌー等のアクティビティの申し込みも可能。

HOTAKANE BASEの受付付近にはアクティビティを紹介する看板もあるので、アクティビティを楽しみたい方は要チェック。ただし、アクティビティを実施しているみなかみ町までは、HOTAKANE BASEから車で40~50分ほどかかるのは気を付けておきたいところ。

我が家はみなかみ町でのアクティビティではなく、HOTAKANE BASEからもう少し少し近い、片品川で、ラフティングをやってきた。

著者撮影

ラフティングは、子どももできて、大人もかなり楽しめる。HOTAKANE BASEへキャンプに来たら、こういったアクティビティをやることをおすすめしたい。

よかった点【4】ペットも宿泊可能

HOTAKANE BASEは、ペットを連れての宿泊も可能だ。多分、ペットは校舎立ち入り禁止だと思うが、筆者がキャンプをした際には、ワンコを連れてきているグループもいた。

我が家は今回はアクティビティをやりたかったのと、真夏のキャンプだったので、ペット(チワワ)は地元のペットホテルに預けた。

気を付けたい点【1】周辺にはスーパーないので買い出しは事前に!

HOTAKANE BASEの周辺にはスーパーがないので、事前に買い出しをしておくよう注意が必要だ。

唯一、車で10分くらいのところにセブンイレブンがある。お酒や軽食の買い出しには問題ないが、バーベキューの食材等を購入することはできない。また、個人商店もあるにはあるが、お酒が売っていなかったり、バーベキュー用の食材が売っていなかったりした。

HOTAKANE BASEからスーパーへ買い出しに行くとなると、車で30分以上かかる。現地で食材を調達するのであれば、高速道路を降りたあたりにあるスーパーに寄ってから、キャンプ場に向かうことをおすすめする。

気を付けたい点【2】校庭の水はけが悪い

今回、我が家はHOTAKANE BASEに2泊したが、両日とも雨に降られた。標高が高いせいか山の天気といった感じで、1時間くらいザーっと降って止んで、晴れ間が見えたかと思ったらまたザーッと降ってというのが2日間続いた。

雨量が多かったのもあると思うが、校庭の水はけがあまりよくなかった。

著者撮影

雨が降ると校庭の足場がかなり悪くなるので、トイレに行くときなどに結構足が汚れてしまう。クロックスのような、すぐに洗えるサンダルがあると良いと思う。

廃校で非日常体験はいかが?群馬県のキャンプ場『HOTAKANE BASE』に行ってみよう!

著者撮影

HOTAKANE BASEは、小学校の校庭という少し変わったシチュエーションでキャンプができる、面白いキャンプ場だった。

校庭の中央部分にあるフリースペースが遊び場になるので、小さい子どもがいる家庭は、遊んでいる姿を見守りながらキャンプを楽しめる。(キャンプしながら運動会を観戦するような感じ)

自然も多くて、周辺では川下りなどのアクティビティもできる。さらに、周辺の温泉も充実しており、スーパーが近くにないことにだけ気を付ければ、とてもいいキャンプ場だと感じた。

ちなみに、HOTAKANE BASEから車で10分くらいのところに『尾瀬市場(利根町本店)』という物産展のような施設がある。

筆者撮影

尾瀬市場で、まいたけ弁当というのが売っていたので購入してみた。まいたけにしっかりと味付けがされていて、お肉を使っているわけではないのに食べごたえがあり、とても美味しかった。

筆者撮影

チェックイン・チェックアウトの際にでも、ぜひ寄って食べてみてほしい。

大人から子どもまで思いっきり楽しめる、HOTAKANE BASEで今までにないキャンプを体験してみてはいかがだろうか。

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