「薄いワクチン」那覇で6人誤接種 使用済み容器に生理食塩水加えたか

 沖縄県那覇市は17日、誤って6人に濃度の薄い新型コロナウイルスのワクチンを接種したことを明らかにした。11日に首里公民館で接種を受けた312人のうち、午前中の151人と午後2時受け付けの30人に可能性があるという。市は今後、濃度が薄いワクチンを接種された可能性のある人を対象に抗体検査を実施し、抗体が十分に認められない人には追加接種を予定している。

 市によると、接種のための注射器はワクチンが入った容器に生理食塩水を混ぜて用意するが、使用済みの空のワクチン容器に生理食塩水を入れて用意した注射器が混じった可能性があるという。市は「市民の皆さんにご心配とご迷惑をおかけし、おわび申し上げる。再発防止に努めたい」とコメントした。抗体検査の問い合わせは(電話)098(917)0707。

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