佐世保郵便局　クラスター原因の配達遅延　27日には正常化

　長崎県佐世保市京坪町の佐世保郵便局で新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）が発生し、市中心部で郵便物の配達に遅れが出ている問題で、日本郵便九州支社は17日、記者会見を開き、今月27日には配達が正常化する予定と発表した。当初、正常に戻るのは9月末～10月上旬としていた。
　同郵便局では配達員74人のうち12人が陽性、62人が濃厚接触者となり全員が出勤できなくなったため、今月6日以降、通常郵便物の配達に遅れが出ている。
　現在は近隣の郵便局などから応援を呼び約100人態勢で配達しているが、16日時点で通常より4日程度の遅れが生じ、約10万通が届けられていない。
　今後は、通常は配達を行っていない日曜、祝日にも配達し、正常化を急ぐ。21日には自宅待機中の配達員が復帰し、通常態勢に戻る予定。
　また同支社は、陽性者以外の配達員全員が濃厚接触者に認定された原因について、共用部分の消毒や換気が不十分だったためと説明した。現在は改善しているという。