【新型コロナ】抗体カクテル薬、自宅での投与を条件付きで認める 厚労省が通知改定

 厚生労働省は17日付で自治体向けの事務連絡を改定し、新型コロナウイルス感染症の軽症者に有効とされる抗体カクテル薬の、自宅療養者への投与を認めた。 投与後24時間以内の患者の急変を把握できる体制の確保を、同省が確認できる場合に限るとしている。

自治体に実施できる体制確保と連絡を要望

 新型コロナウイルス感染症の軽症者に対する、現在のところ唯一の「治療薬」とされる抗体カクテル薬の活用場面が広がることになった。17日付で厚生労働省が、自治体の担当部局に対する事務連絡を一部改定し、条件付きで自宅療養者に対する往診での投与を認めた。

 ただし、アナフィラキシーショックや副作用のおそれも排除できないため、実施を検討する医療機関と自治体に対しては、投与直後の経過観察、その後の患者からの電話対応など「投与後24時間以内の患者の容体急変を察知できる体制の確保」と、その体制を厚労省が確認できることを条件としている。そのため自治体に対し、実施検討段階から連絡するよう新たに求めた。

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