8月の県内貿易概況 2カ月連続赤字 長崎税関

 長崎税関は17日、8月の県内貿易概況を発表した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支はマイナス86億6200万円で、2カ月連続の赤字だった。
 輸出額は前年同月比4.5%減の130億600万円。4カ月連続で前年を下回った。輸出額の9割超を占める船舶類は、前年同月から新造船が1隻増えて4隻となり、同27.1%増の121億4700万円。一般機械は前年あったプラント向けタービン部品などの輸出がなかったため同89.1%減の3億1100万円。自動車部品はベトナム、中国向けエアバッグ部品が伸び、同37%増の3億600万円だった。
 輸入額は同92.4%増の216億6800万円となり2カ月連続で前年を上回った。石炭価格が13年ぶりに最高値を更新した影響で、鉱物性燃料が前年同月から倍増の195億6700万円に上昇した。トウモロコシが増えた穀物は同68.9%増の8億8700万円。
 長崎港の輸出額は、40億600万円、輸入額は62億4300万円だった。

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