34歳という若さでドイツの絶対王者であるバイエルン・ミュンヘンを指揮することになったユリアン・ナーゲルスマン監督。
『TZ』によれば、アメリカンフットボールとサッカーについてこう語っていたそう。
ユリアン・ナーゲルスマン(バイエルン監督)
「アメフトはチームスポーツだ。それだけでもサッカーと類似点がある。
アメフトは選手と交信するためのテクノロジーが非常に進んでいる。クォーターバックはフィールド上でコーチの声を聞ける。
アメフトはチームパートのコーチの専門性・専門化がものすごく進んでいる。
サッカーの監督として、そこから多くのことが引き出せる」
「サッカーはいまだに伝統をとても重視している。
誤解を恐れずに言えば、全てを過去30年のやり方で行っており、いかなる革新も許さない」
「サッカーのある分野では機会を逃すこともあるだろうが、将来的には我々のスポーツをもう少しモダンにするチャンスがあるだろう。
サッカー界に絶対に必要なことだ。
選手と監督がコミュニケーションできるように“接続”されているのが理想的だ。
スタジアムはすごく騒がしいし、アメフトのように進んでは止まるゲームではないからね。
タイムアウトはないし、選手と戦術的な話し合いができるのはハーフタイムしかない」
「(ドイツサッカーリーグ機構は禁止しているが)『我々はそれが欲しい!』と言うことも必要だ。選手と監督が交信する何かをユニフォームに着用させたい。
アメフトでは選手たちはプレーブックを忠実に従い、その内容をすぐに理解する必要がある。(多くの?)選手の契約期間は1年しかないし、チームの選手数も非常に多いからね。
選手がプレーブックの内容を習得できず、チームの試合にダメージを与えた場合、次の契約にひびく。
これら全てがサッカーが学ぶことができるものだ。監督として何かを得られるものだ。
アメフトは非常にテクノロジーが進歩しているかもしれないが、長い伝統を持つスポーツでもある。
一方、サッカーはいまだに伝統の陰に隠れていることが多い。そして、それを打破しなければならない!」
実際、ナーゲルスマン監督はNFLカンザスシティ・チーフスでヘッドコーチを務めるアンディ・リード氏と意見交換も行ったそう。NFLのようにピッチ上の選手とコミュニケーションができるツールがサッカーにも欲しいと考えているようだ。
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NFLではヘッドホンを通じてヘッドコーチがクォーターバックらに指示を出すことが可能。ただし、許されているのはコーチ陣から一方的な通話のみで、選手側が応答したり、連絡をすることはできない。