「マリトッツォ」(まりとっつぉ)とは、コロナ禍の2020年、ブームに火が着いたイタリア発祥のスイーツ。ブリオッシュと呼ばれる軽めのパン生地に生クリームを挟んだもので、日本式“魔改造”でおいしい亜種が生み出され続けている。
意味
「マリトッツォ」(まりとっつぉ)とは、コロナ禍の2020年、ブームに火が着いたイタリア発祥のスイーツ。
ブリオッシュと呼ばれる軽めのパン生地に生クリームを挟んだもので、ブームの発端は福岡にあるパン屋さんともいわれている(マリトッツォ自体は2014年頃から日本にあったとか)。
今ではスーパーやコンビニなどでも手軽に買えるようになった。
また、2021年11月4日に発表となった「2021ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30に選出された。
日本式“魔改造”されたマリトッツォたち
基本はパンと生クリームのみというシンプルなスイーツのためか、各店が趣向を凝らしパンにこだわったり、クリームにこだわってみたり、間にフルーツを挟んで映えを意識したものを作ったりと、今では色んなマリトッツォが生まれている。
そのせいか、マリトッツォはさらなる進化を遂げ――
どら焼きの生地の間にあんことクリームを挟んだ「ドラトッツォ」。
おはぎの間にクリームを挟んだ「はぎトッツォ」。
しゃりの間にまぐろの漬けを挟んだ「すしトッツォ」。
パンの間に大量の肉を挟んだ、もはやマリトッツォにしか見えない肉バーガー。
などなど、新たなるマリトッツォが日々お目見えしている。
マリトッツォ=ぶどうパン?
イタリアでは生クリームを挟んだ甘いマリトッツォだけではなく、生ハムやサラダなどが入った“しょっぱい系”も存在しているよう。古代ローマ時代に生まれたと言われるだけあり、当時はもちろん生クリーム以外を挟んでいたのものが進化を遂げてきたのだろう。
イタリア語で「夫」を意味する「マリート(marito)」に由来し、辞書で「maritozzo」を引いてみると「干しぶどう入りのロールパン」と解説されているので、日本式“魔改造”もあながちナシはなさそうだ。
なんでも挟めばマリトッツォになるわけではないのだが、果たして次は一体、どんなマリトッツォが生まれるのだろうか。
是非とも、おいしくいただきたい。