【CRI時評】背後から刺す米国が英国とオーストラリアを売り払わないとは限らない

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フランスは本来9月17日に米国とチェサピーク湾の海戦240周年を祝うはずだった。240年前のこの海戦は米国独立戦争の中でもキーポイントとなる戦いで、フランス軍が英国軍の海上補給路を絶ったことにより、ついには英国軍が米仏連合軍に投降するとともに米国に独立をもたらした。

だが、9月16日、米・英・オーストラリア三国は突然、インド太平洋地域の平和と安定維持に向けた新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の立ち上げを宣言するとともに、中国に対抗する狙いで原子力潜水艦に関する技術供与と原潜建造協議に調印した。この結果、フランスとオーストラリアが結んでいた巨額の潜水艦開発契約は水泡に帰し、怒り心頭に発したフランスは、元々決められていた祝賀活動を取り消したのだ。

フランスの憤りは、米国の同盟国に対する背信行為の黒歴史に新たなページを加えたに過ぎない。長年にわたって欧州の政府要人に対する大がかりな盗聴を行い、新型コロナウイルス感染症の発生後は欧州の感染症対策物資を横取りし、さらにはアフガニスタンからの撤兵に際しては同盟国に一切配慮せず、至る所で徒党を組む米国は、実際に同盟国に苦汁をなめさせている。横暴な「アメリカ・ファースト」の考えの下で、米国は同盟国を自らの政治的利益を図るための道具と見なしており、そのために米国の作り上げた同盟国の体制はますます緩んだものになっている。

英国とオーストラリア両国が考えねばならないのは、米国という、何度も信義に背いてきた同盟国に対して、自国の利益のために火中の栗を拾う価値があるのかどうかということだ。米国は核兵器保有国として、英国とつるんでオーストラリアのような非核保有国が軍事的な核技術を持つことに公然と手を貸すのは赤裸々な核拡散行為であり、朝鮮半島の核問題やイランの核問題などのホットな問題の解決に対して深刻なマイナスの影響をもたらし、国際的な平和と安全を害する。

米国のような友人がいれば、他にまだ敵が必要か?-欧州理事会のドナルド・トゥスク前議長のこの警告は既に無数の事実によって証明されている。英国とオーストラリアがもしそれを忘れるなら、必ず悲しい結末を迎えるだろう。(CRI論説員)