現場での指導法学ぶ 宮崎南高生が小学校訪問

宮崎南小を訪れ、教育に関するレクチャーを受けた宮崎南高の2年生ら

 総合的探究の時間に「教育」を選択している宮崎市・宮崎南高普通科2年の5人が16日、研修で同市の宮崎南小を訪ね、4年生担任の佐多修教諭(46)と座学を行った。現場での指導法を学び、教育への理解を深めた。
 5人は全員が教員を志望しており、4月から「貧困による学力低下の連鎖を断ち切るための授業のあり方」をテーマに研究。30代の頃、宮崎大の教職大学院で1年間、高度な教育専門知識を学んだ佐多教諭にレクチャーを依頼した。
 生徒らは、学力の差をなくすための対応などを質問。佐多教諭はゲーム形式で行う授業を紹介し、「チームで答えを導くようにすると、できる子が手助けするようになり、全体の習熟度も上がる」と話した。
 最後に佐多教諭は「情熱を持ち続け、理想とする先生を目指してほしい」と生徒たちにエールを送った。日高文華さん(16)は「きょう学んだことを先生になったときに生かしたい」と話していた。
 生徒は今後、宮崎大で講義を受けるなどして研究を重ね、秋以降にある成果発表に臨む。

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