〈新型コロナ〉糸魚川市 飲食店が通常営業に 学校部活動など再開 「特別警報」解除後も感染対策

 3日から16日まで県全域に発令されていた新型コロナウイルス感染症に関する「特別警報」の解除を受けて、糸魚川市内では17日から、公共施設の利用や学校の部活動が再開した。酒類を提供する飲食店などの時短要請期間も終了し、2週間ぶりに通常営業に戻った。一方で同市では17日に5人、18日に2人の感染者が確認され、「特別警報」が解除されたものの市民生活に不安や緊張が続いている。

 営業時間短縮の協力要請は接待を伴う飲食店、酒類を提供する飲食店を対象に営業時間を午後8時まで、県の「にいがた安心なお店応援プロジェクト認証飲食店」は同9時までとされた。市内では時短営業に伴って開店時間の繰り上げや期間中休業とした店もあった。市商工観光課企業支援室によると、市内で対象となる約200店のうち95%が要請に応じたという。

酒類を提供する飲食店の時短要請が解除となり、通常時間の営業に戻して店を開けた(糸魚川市本町「いち」)

 同市本町の和食屋「四季咲和房いち」は17日から、通常通り午後11時までの営業時間に戻して客を迎えた。店主の古市常樹さん(49)は「(時短)期間中は1日1組あるかないかだった。通常営業に戻れたのはうれしいが、この先も動きは読めない」と案じた。

学校部活動の休止措置が終了して生徒が練習を再開した(糸魚川中)

 市内学校の部活動や社会体育活動などの各団体も休止措置が解かれ、感染予防を継続して活動を再開した。糸魚川中では運動部、文化部(男女17部)の各部が放課後、久々に部員そろって練習に励んだ。新人戦や発表の場などを控え、特別警報の延長を心配する声もあったが予定した期間で終了し、休んだ分を取り戻そうと張り切る生徒の姿が見られた。

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