羽生結弦 入国規制緩和も“本拠地”カナダ帰還の可能性が低い理由

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(写真:アフロ)

「紀平梨花選手(19)が拠点をカナダに移し、ブライアン・オーサーコーチ(59)の指導を受けると発表しました。となれば、同コーチに師事してきた羽生選手もカナダへ戻るのではないかと動向が注目されています」(スポーツ紙記者)

コロナ禍により昨年、従来の練習拠点カナダへ渡れなかった羽生結弦(26)。今回、後輩である紀平のカナダ行きが実現したのには、次のような状況の変化がーー。

「最近、カナダの規制が緩和され、2回のワクチン接種を終えていれば入国可能になりました。入国後の隔離義務もなくなったのです」(現地のジャーナリスト)

日本でコーチなしで練習を続けていた羽生も、やっと本拠地に戻れる状況になったということだ。

「そもそもオーサーコーチは入国規制緩和前から“結弦のためなら入国できないか掛け合ってみてもいい”と言っていたくらいです。北京五輪が控える時期ですし、規制が緩和されたいま、“カナダに戻ってきてほしい、ともに闘いたい”と願っているでしょう。羽生選手にも気持ちを伝えていると思いますよ」(フィギュア関係者)

9月11日時点で羽生の決断は聞こえてこない。フィギュアスケート評論家の佐野稔さんはこう見る。

「今はリモートで振付などをやっているようですが、やはり画面越しより対面のほうがいいのは間違いないでしょう。一方で、ここ1年、1人でやってきたことで、その環境に慣れてもいます。個人的には、カナダへ行く可能性は40%、日本に残る可能性が60%。どちらかといえば、彼は日本に残ると思います。

羽生選手は11月に東京で開かれるNHK杯に出場予定です。今の日本の状況だと、カナダから日本に戻ったときには2週間の自主隔離期間が必要になる可能性が高いですから、そのあたりがカナダに渡るネックになるでしょう」

■羽生は“1人でモチベーション保てる選手”

同じように、フィギュアスケート解説者の本田武史さんも、

「たぶん、羽生選手がカナダへ渡ることはないと思います。移動による感染リスクもありますし、感染者増加でカナダがまたロックダウンするかもしれませんから。日本にいるほうが落ち着いて練習できるんじゃないかと思います」

一方で本田さんは孤独な練習を続ける羽生の“揺れる心”を慮る。

「迷うところですが、僕だったらカナダ行きを選ぶかもしれません。1人の練習で集中力を保つのって難しいんです。コーチやチームメイトと一緒に練習するというのは、モチベーションが高まるという意味で大きなメリットですから」

ただ羽生は、「1人でもモチベーションを保てる選手だ」とも。

「昨季の彼の演技を見て1人でもここまでセルフプロデュースできるんだということがわかりました。それに今季も、トレーナーとして彼に関わっている方から『すごく練習しているよ。自分で計画を立ててそのとおりこなしている』という話を聞いています」(本田さん)

日本か、カナダかーー。羽生は今、究極の選択を迫られている。