サッカー中国代表監督が解任秒読み 母国メディア辛らつ「能力ない」後任にベンゲル氏の名前

コキ下された李鉄監督(ロイター)

サッカー中国代表の李鉄監督(44)が解任の危機に直面している。すでに後任としてボラ・ミルチノビッチ氏、前監督のマルチェロ・リッピ氏とともにさらに名将アーセン・ベンゲル氏(71)の待望論も出ている。

カタールW杯で20年ぶりの出場を目指している中国は9月からW杯アジア最終予選に臨んでおり、ここまでオーストラリア、日本に2連敗。中国メディア「捜狐」によると、試合内容がふがいないこともあって10月7日のベトナム戦、同12日のサウジアラビア戦に連敗することになれば、解任の可能性もあるという。

同メディアは「最初の2試合に敗れた李鉄監督は国民の批判の的となった。世界は李鉄監督の手腕に懐疑的だった。中国のナショナルチームを率いて、そのような試合をする力がない。より有能で経験豊富なコーチを見つけるため、協会は早期に退任させるべきだ」と伝えている。

すでに2002年日韓W杯で中国を初出場に導いた名将ミルチノビッチ氏と2019年まで代表を指揮したリッピ氏の名前を挙げて「中国代表史上、もっとも好成績を残した」と紹介し「2人を中国代表監督の後任に呼ぶことは不合理ではなく、実質的な意味で、中国代表が良い結果を達成できる」と指摘した。

さらにカタール・ドーハで行われた中国―日本戦(7日)を元アーセナル(イングランド)監督のベンゲル氏が視察していたことから「この時期に姿を見せたことがファンの間で注目を集めている」とも報じている。

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