『ホワット・イフ』第6話レビュー 計画一つで世界からヒーローが消えてしまう!

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。宜しくお願い致します!


第6話『もしも…キルモンガーがトニー・スタークを救ったら?』レビュー

第6話目の“もしも” は【もしも…『アイアンマン』の冒頭、テン・リングスという組織から自社のミサイルで襲撃されたトニー・スタークが『ブラックパンサー』の宿敵であるエリック・キルモンガーに救出されたら】です!

まず初めに、今回登場するエリック・キルモンガーについてご紹介致します!

エリック・キルモンガーは2018年に公開された『ブラックパンサー』でブラックパンサーの宿敵として登場し、熟練した武術家でありながら天才的な知性を兼ね備えたマーベルの中でもかなり印象的なキャラクターです。また、彼は倒した敵の数だけ身体に傷を付けるのですが、MCU版だと1280個以上の傷が確認されているので誰もが認める最強の兵士です!

今作ではそんなキルモンガーが、トニー・スタークがアイアンマンを作るキッカケになったテン・リングスからの誘拐を防ぐところから物語が始まります。MCU正史ではこの誘拐という経験を経てトニーが「自分は無責任なシステムの一部だった」と気付き兵器製造を止め、アイアンマンの試作品を作り始めます。一方で今回助けられたトニーは「敵に負けない為にもっと強大の兵器を作る」という思考になり、とんでもない兵器を生み出してしまうのです…!

第6話の“もしも”で強く感じた事は、キルモンガーの計画一つで世界からヒーローの存在を消してしまう事が可能ということです。壮大な計画を持っているキルモンガーは、自分の野望を実現させる為にトニーを助け、歴史からアイアンマンの存在を消してしまいました。この行動を天界から見ていた案内人のウォッチャーは「ヒーローとは暗闇で鍛えられ、戦いで磨かれ、犠牲により名を残す」とアイアンマンの存在がいなくなった世界を見て悲観的に我々に語りかけてきました。

ただ、そんな救いようの無い世界でもトニー・スタークの魂は引き継がれ、新たなヒーローが誕生していきます。原作から予測するとトニーと同じく天才科学者のシュリがアイアンマンが存在しない世界でアイアンハートになってくれるんじゃないかと予想が出来るので胸が熱くなります。このようにアニメーションじゃないと見れない、もしもの展開を観れるのが本作の醍醐味ですね…!


次回予告

次回9月22日(水)に配信される物語も予想が付かないような【もしも…】になりそうですね…!

前作を予習する事でより一層楽しめると思いますので、是非予習してから第7話を視聴してみてください!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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