【バレーボール】いじめ問題の韓国双子姉妹は〝国外脱出〟 格安年俸1000万円でギリシャPAOK入りへ

いじめ発覚の双子姉妹は五輪出場できなかった(ロイター)

韓国のバレーボール選手で学生時代のいじめ発覚で数々の処分を受けた李在英(イ・ジェヨン=24)と李多英(イ・ダヨン=24)の双子姉妹が、かねて入団で合意していたギリシャのPAOK入りする見通しとなった。

2月に被害者の告発によって中学時代のいじめの実態が明るみに出た姉妹は、猛批判を浴び、代表資格も剥奪されて東京五輪に出場できなかった。所属チーム(興国生命ピンクスパイダーズ)からは自由契約にされたが、国内移籍が難しいことから国外移籍を模索。かねてPAOKと合意していたというが、国際移籍に必要な同意書を韓国バレーボール協会が、いじめ姉妹に対して出すつもりはなく進展のない状況が続いてた。

そんな中、ギリシャメディア「FOS」によると、PAOKは姉妹で年俸計1000万円で契約を結び、国際バレーボール連盟(FIVB)の許可を待っているという。韓国協会が移籍に同意しないため、過去のケースにならってFIVBの許可で移籍を実現させるとした。その上でPAOKは韓国での状況を利用して2人を、それぞれ年俸2500万円ほどかかるところを500万円で雇うことに成功したという。

しかし、韓国メディア「MKスポーツ」は、FIVBは姉妹の国際移籍同意書を発行していない」と報じている。韓国協会はいじめ問題が解決しないうちは海外移籍を認めたくない一方で、PAOKは有力選手を格安で獲得できるチャンスを逃したくないのは明らか。両者の〝綱引き〟が報道に反映されているようだ。

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