ヨシムラSERT首位独走。TSRホンダ、BMW、ドゥカティもリタイア/2021EWC第3戦ボルドール24時間 16時間経過後

 9月18~19日、フランスのポール・リカール・サーキットで開催されているFIM世界耐久選手権(EWC)2021シーズン第3戦ボルドール24時間耐久ロードレースが現地時間18日の15時にスタートしてから16時間が経過した。現在トップはヨシムラSERT Motulで、2番手がMOTO AIN、3番手はBMRT 3D MAXXESS NEVERSが続いている。

 スタートから8時間が過ぎると、BMWモトラッドがリタイア。SRCカワサキとともにランキング上位の2チームが消えた。依然トップはヨシムラSERT Motulで、同一周回にYARTヤマハ、3番手は2ラップ遅れにERCドゥカティが続いている。

 また、4番手はVRD IGOL EXPERIENCES、5番手はMOTO AIN、6番手はSSTクラストップのBMRT 3D MAXXESS NEVERS、7番手に高橋裕紀のTSRホンダがつけている。渥美心が参戦しているOG Motorsport BY Sarazinは10番手となり、SSTクラスでは3番手だ。

 9時間が過ぎると、雨が降り出したため各車がレインタイヤに変更していく。

 また、9時間13分ごろにヨシムラSERT Motulが転倒を喫してマシンをガレージに入れる。すぐにコースに戻うとするが、ピットでマシンを止めるハプニングがあった。そのため2番手となりYARTヤマハがトップに立った。

 そして、5番手を走るTSRホンダの高橋裕紀はウエットのなか、2分8~9秒台と他車より4秒ほど速い驚異的なラップタイムで巻き返しを図りこのスティントのファイナルラップは2分7秒台だった。40分ほどで雨はやんだが、その後も路面はウエットで、ライダー交代後は2分フラットほどまで回復した。

 10時間25分、TSRホンダがVRD IGOL EXPERIENCESをかわし4番手に。その翌周には3番手のERCドゥカティが8コーナーでクラッシュしてポジションを落とし、3番手がTSRホンダ、4番手がVRD IGOL EXPERIENCESとなる。

 ドライタイヤに戻った10時間40分、TSRホンダのマシンがテクニカルの問題でストップ。10分程でガレージまで戻し、マシンの修復が長時間行われ再度表彰台圏内から姿を消すことになった。その後、ERCドゥカティのマシンもピットに戻る。

 YARTヤマハ、ヨシムラSERT Motul、VRD IGOL EXPERIENCESのトップ3に変わるが、11時間が過ぎた時点で3番手のVRD IGOL EXPERIENCESが転倒しポジションを大きく落とす。そして、MOTO AINが3番手に浮上する。11時間30分には、4番手はNo Limits Motor Team、5番手はBMRT 3D MAXXESS NEVERS、6番手が渥美心のOG Motorsport BY Sarazinとなった。

 11時間44分、トップを走るYARTヤマハがミストラル・ストレートでエンジンブロー。この頃に再度雨が強くなった。そして、ERCドゥカティがリタイアとなり、レース折り返しが過ぎたスタートから12時間の時点でTSRホンダもリタイアを発表した。

 この時点ではヨシムラSERT Motulが359周でトップ。2番手は6周差でYARTヤマハ、3番手は7周差のMOTO AINだ。しかし、レースに復帰できていないYARTヤマハは順位を落としていく。

 13時間20分にはOG Motorsport BY Sarazinが4番手に浮上し、SSTクラスでは2番手となる。ここからは大きく順位が変わることはなくなったが、14時間が過ぎると、トップのヨシムラSERT Motulと2番手のMOTO AINとの差は10周に広がった。

 レース3分の2となる16時間が過ぎると1番手が466周目のヨシムラSERT Motul、2番手は12周差のMOTO AIN、3番手は14ラップ遅れのBMRT 3D MAXXESS NEVERSが続いている。OG MOTORSPORT BY SARAZINは4番手(SSTクラス2番手)だ。トラブルでピットに入っているYARTヤマハはリタイアしていないが、最後尾の24番手でレースに戻れていない。17台リタイアしたため、24台で残りの8時間レースを戦う。

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