格闘技イベント「RIZIN.30」(19日、さいたまスーパーアリーナ)で、〝お祭り男〟矢地祐介(31)がDEEPライト級王者の武田光司(26)に完勝した。
1Rから試合は一進一退の熱戦となる。先に仕掛けたのは矢地で、ゴングと共に走り込みジャンピングニーを武田の顔面にヒットさせ華から流血させることに成功。その後も打撃をヒットさせてダメージを与えたが、武田にフロントスープレックスの要領で投げられたうえ、アームロックで捕獲される大ピンチ。それでも矢地は冷静に体勢を入れ替えて脱出した。
2Rでは武田に組み付かれた矢地が防戦することの多い展開となったが、バスターで叩きつけられてから腕十字を狙うなど白熱の攻防を見せた。
最終3Rは組み付きたい武田に矢地が的確に打撃をヒットさせ、相手の顔面を腫れ上がらせた。試合はそのまま判定にゆだねられ、3―0で矢地が完勝だ。要所を抑えて勝ち切った矢地は「これが〝ブランニューやっち君〟です」としてやったり。さらに「国内3団体統一した武田選手にしっかり勝ててすごく嬉しいです。年末、ホベルト・サトシ(ソウザ)現王者に挑戦したいと思っています。時間があるんで技術を上げていきたいと思います」と、昨年8月に敗れたリベンジ戦にもなる現ライト級王者、ホベルト・サトシ・ソウザへの挑戦を熱望した。