DeNA今永、完全復活の763日ぶり完投勝利 今季打率は驚異の.276

DeNA・今永昇太【写真:荒川祐史】

「広島からの移動でみんな疲れているので完投したかった」

■DeNA 9ー1 中日(19日・横浜)

DeNAのエース今永昇太投手が19日、本拠地・横浜スタジアムでの中日戦に先発し、763日ぶりの完投勝利を飾った。4安打6奪三振無四球1失点で5勝目(4敗)。今季は昨年10月に受けた左肩クリーニング手術の影響で出遅れたが、2019年8月18日の広島戦(横浜)で完封して以来、9回を投げ切った。

「今日、チームは広島からの移動でみんな疲れていたので、できれば完投したいと思っていました。何事にも代えがたい充実感、疲れも吹っ飛ぶ心地よさがあります」。試合後は満足げな笑みを浮かべた。

味方打線が初回、桑原の先頭打者本塁打を皮切りに一挙に4得点。4点リードの5回に無死一、三塁のピンチを背負ったが、堂上に外角低めのチェンジアップを打たせて併殺に仕留め、最少失点にとどめた。6回には自ら2死二、三塁で中前へ2点適時打を放って4点を加えた。

今季打率は投手としては驚異の.276(29打数8安打)とした今永は「日頃から木塚コーチ、川村コーチ(両コーチ)がバント練習で投げてくださって、生きたボールを見ている結果」と、両投手コーチへの感謝を口にした。

三浦大輔監督は「今永がいることによって、他の投手に与える影響が大きい。打席でも粘りを見せるので、大貫、京山ら若い投手に、打席でもなんとかしようという姿勢が見えるようになった。(今永が)引っ張ってくれています」と称えていた。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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