高齢女性を襲って死なせた犬、今のところ「お咎めなし」―中国メディア

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中国メディアの極目新聞は18日付で、高齢の女性を襲って死亡させた犬が、それまでと同様に飼われていると指摘する記事を発表した。

福建省漳州市の紫泥鎮南書村で17日、大型犬が高齢の女性を襲って死亡させる事故が発生した。監視カメラの映像では、黄色い服を着た女性が、赤い服を着た高齢の女性を支えるようにして2人で路上を歩いているのが確認できる。黒い大型犬がやや距離を置いて2人をつけている。犬は突然、黄色い服の女性を回り込むように動き、高齢の女性を襲う。女性は倒れる。

黄色い服の女性は犬を叩くなどして引き離そうとするが、犬は高齢の女性の頭あるいは首の部分にかみついたまま放さない。犬は女性にかみついたまま、2分間以上引きずっていた。

取材したところ、現地住民の中には「野良犬か人に飼われている犬か分からない」と証言した人もいるが、死亡した女性の息子である黄さんは、近くの飲食店の主人の飼い犬だと説明したという。

黄さんによると、死んだ母親は71歳で、地元で生まれ育った。女性らを襲った犬は村内の飲食店の主人の飼い犬で、黄さんの母親を支えて歩いていた女性は、母親の妹で、犬がいた飲食店の従業員という。

女性によると、女性2人は最初、飲食店内にいた。犬が突然に黄さんの母親にかみついたので、黄さんの母親を支えながら店から出たところ、後からつけられて再び襲われた。

黄さんによると、犬は普段、建物内にいて綱でつながれていた。その日に限ってつながれていなかった理由は分からない。事故が発生した後に、飲食店の主人は見舞いのために人をよこしたが、説明はなかった。黄さんは警察に通報した。犬の飼い主との話し合いについては警察が協力したものの、結論は出ておらず、犬は今も飲食店内で飼われているという。黄さんは「今は母親に対して、理屈の通る説明をしたいだけだ」と述べた。

記者が地元の紫泥鎮政府に問い合わせをしたところ、事故発生と高齢者が亡くなったことは認めたが、襲った犬については「野良犬ではないのか、具体的な状況は今も調査中」と説明されたという。(翻訳・編集/如月隼人)