【自民党総裁選】「小石河連合」が討論会 党員票獲得へ共闘アピール

マスク着用とアクリル板を設置するなどして行われた(左から)小泉、河野、石破氏による3者討論会

 自民党総裁選に出馬している河野太郎行革担当相(衆院神奈川15区)は19日、「小石河連合」と評される小泉進次郎環境相(11区)、石破茂元幹事長の3人で地方創生などについての討論会を都内で行った。派閥にとらわれず自らを支持する有志議員の会が、アクリル板設置など新型コロナ感染症対策に配慮して開いた。

 3人とも国民人気は高く、河野陣営は政策アピールとともに支持アップの相乗効果を狙う。報道機関の調査で優勢が伝えられる中、この3連休が党員票獲得のヤマ場として企画などを速攻で仕掛けている。

 オンライン配信された討論会で石破氏は「エネルギーと地方創生はものすごく関連がある」と持論を展開。「地方の小さな町で一生懸命稼いでも電力とガソリンでお金が外に出てしまう。ガソリンは掘っても出ないが、小さな水力発電なら可能で町の中で経済が回っていく」と説明した。

 「再生可能エネルギーと脱炭素はまさに地方創生」とした小泉氏は「河野さんにはもっと盛り上げてほしい。グリーン地方創生と呼ばれ、エネルギーも地産地消の時代になっている」と期待を寄せた。

 この日、小泉氏は討論会に先立ち、福島県関係者とのオンライン会合に河野氏と参加。東日本大震災からの復興推進をテーマに意見を交換した。3者討論会を終えると河野氏支援議員のオンライン集会に参加。その後は石破氏の党員へのお願い電話作戦に加わった。

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