9月19日(日)東京六大学野球秋季リーグ戦 東大1回戦 @明治神宮野球場
春秋連覇を目指す王者慶大が東大との開幕戦に臨んだ。初回に相手のミスから先制点を挙げた慶大は、2回、2死三塁から廣瀬隆太(商2・慶應)が左中間へ2点本塁打を放ちリードを広げる。その後も攻撃の手を緩めることなく4回、5回には若林将平(環4・履正社)が適時二塁打を放つなど、得点を重ねた慶大打線。打線の援護を受けた先発・森田晃介(商4・慶應)が6回1失点と試合を作ると、リリーフ陣も好投を見せて東大打線を寄せ付けず。秋季リーグ戦初戦で見事な快勝をおさめた。
慶大 1 4 1 4 3 0 1 0 1 15 東大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
慶大バッテリー:○森田、笠井、生井-福井
東大バッテリー:●井澤、古賀、小宗、松岡由、西山-松岡泰
慶大本塁打:廣瀬1号2ラン(2回)
◆慶大出場選手
1 [8] 渡部遼人(環4・桐光学園) 2 [2] 福井章吾(環4・大阪桐蔭) 3 [3] 廣瀬隆太(商2・慶應) 4 [9] 正木智也(政4・慶應) 5 [5] 下山悠介(商3・慶應) 6 [7] 若林将平(環4・履正社) 7 新美貫太(政4・慶應) 7 [4] 古川智也(環3・広島新庄) 1 生井惇己(総3・慶應) 8 [6] 朝日晴人(環3・彦根東) 9 [1] 森田晃介(商4・慶應) H 橋本典之(環4・出雲) R 上田寛太(商4・郡山) 1 笠井建吾(経4・明和) H 綿引達也(商4・商) R4 水鳥遥貴(商1・慶應)
台風一過の青空が広がる明治神宮球場で東京六大学秋季リーグ戦が開幕した。春季リーグ戦、そして全日本選手権の覇者として臨む初戦の相手は東大。慶大ナインは強い日差しの照りつけるグラウンドで春秋連覇への第一歩を踏み出した。
序盤から試合は動いた。初回に1死二、三塁とチャンスを作った慶大は、バッテリーミスの間に1点の先制に成功。続く2回にも廣瀬が左中間への2点本塁打を放つなど4点を追加し、リードを大きく広げる。援護をもらった先発・森田はテンポの良い投球で東大打線を抑えつけ、得点を許さない。
3回には、古川智也(環3・広島新庄)がリーグ戦初安打となる二塁打を放つと、続く朝日晴人(環3・彦根東)が適時打を放ちさらに1点を重ねる。とどまることを知らない慶大打線は4回表にも無死二、三塁のチャンスで前の打席本塁打の廣瀬が適時二塁打を放つ。なおも無死満塁から、打席には多くのチームメイトがキーマンとして名前を挙げた若林。チームの期待に応えるように右中間へボールを運び、この回4点を追加した。しかしその裏、悪送球の間に1点を返されてしまう。
5回にも四球と相手の失策から無死満塁の好機を迎え、下山悠介(商3・慶應)、若林の適時打で追加点をあげた慶大。先発・森田も1回以降毎回走者を出しながらも力強い直球を中心に落ち着いた投球で6回1失点と試合を作った。
7回には、リーグ戦初登板の4年生・笠井健吾(経4・明和)がマウンドへ。先頭打者に四球を与えたものの、その後二者連続空振り三振を奪って勢いに乗ると、続く回も三者凡退に。貫禄すら感じさせる投球で、堂々の無失点デビューを飾った。最終回にも1点を追加した慶大。最後は生井惇己(総3・慶應)が得点圏に走者を背負うも無失点に切り抜け、試合を締めた。
初回から勢いを見せた打線は16安打15得点と猛威を振るった。一方の投手陣も森田、笠井、生井が安定した投球を見せ1失点に抑え、投打で東大を圧倒した今日の試合。春季リーグ戦で活躍を見せた選手のみならず、古川や若林、笠井といった新たな顔ぶれの活躍が大いに光った。選手層がさらに厚みを増した慶大は連覇へ向けて幸先の良いスタートを切ったと言えるだろう。しかし、まだリーグ戦は始まったばかり。この勢いを殺すことなく、一つずつ勝ちを積み重ねていってほしい。
(記事:船田萌恵、写真:國本葉月)
◆打撃成績
1 [8] 渡部遼 左2 四球 一安 遊ゴロ 左安 四球① 投ゴロ 2 [2] 福井 中安 左3② 右2 四球 二飛 空三振 二ゴロ① 3 [3] 廣瀬 空三振 左中本② 右中2② 二失 右飛 三ゴロ 遊飛 4 [9] 正木 四球 空三振 四球 四球 空三振 見三振 5 [5] 下山 空三振 二ゴロ 四球 中安② 中安 四球 6 [7] 若林 右飛 左飛 右中2② 左中2① 中飛 四球 7 新美 7 [4] 古川 三直 左2 四球 遊ゴロ 三ゴロ 中飛 1 生井 8 [6] 朝日 二ゴロ 中安① 左飛 左飛 四球 四球 9 [1] 森田 死球 二飛 一ゴロ 見三振 H 橋本典 投安 R 上田 1 笠井 H 綿引 中2 R4 水鳥
◆投手成績
森田 6 24 78 4 5 2 1 0 笠井 2 7 28 0 2 1 0 0 生井 1 5 22 1 1 1 0 0
◆選手コメント
廣瀬隆太(商2・慶應)
なんとか難しい初戦を勝つことができました。自分自身も甘い球をしっかり本塁打にすることができ、よかったです。