格闘技イベント「RIZIN.30」(19日、さいたまスーパーアリーナ)で、〝最強兄弟の弟〟朝倉海(27)が〝ボンサイ柔術第4の男〟ことアラン〝ヒロ〟ヤマニハ(35=ブラジル)にまさかの苦戦を強いられつつも、 判定で勝利。試合後のインタビュースペースでは試合中に〝アクシデント〟があったことを告白しつつ、年末に向けて成長を誓った。
――試合を振り返って
海 メインイベントを任せてもらってKOか一本で倒す予定だったんですけど、微妙な判定になってしまってふがいないです。
――戦ってみての相手の印象は
海 思ったより頑丈でした。頑丈だろうと思っていましたけど、結構タフな選手で組み力とかパワーもありました。
――準決勝で戦いたい相手は
海 どの選手でもいいかなと思っています。
――今後の展望は
海 今回の試合で自分の修正しなければいけない点が見つかったので、そこを大みそかまでに修正して臨めるように頑張りたいと思います。
――相手の動きは想像以上だったということか
海 というよりは、自分の動きがちょっと良くなかったというか。1Rで何度か(打撃を)効かせた場面があったと思うんですけど、倒すことを意識しすぎて雑になってしまった。「絶対に倒して勝ちたい」というのが強すぎて、冷静に詰めるところが甘くなってしまった。
――組んでからの印象は
海 しっかり押さえられてはいなかったし、寝かされることはないと思いましたけど、ディフェンスで休みすぎたと思います。もう少し早く対処すればよかったなって。
――パンチをもらう場面もあった
海 結構拳が固いと思いましたけど、効いたパンチはなかったです。
――2R以降で戦術を変えたのか
海 1Rで右の拳をケガしてしまって。折れているかは病院にいかないと分からないですが、力が入らなくなっちゃって、距離を取って戦うことにシフトしました。1R終わった時に拳がすごく痛かったので。途中から痛みをがまんしつつ戦っていました。
――今回見つかった修正すべき点とは
海 攻撃のバリエーションだったり、テークダウンももう少し早く対処すべきところがあったので。やらなきゃいけないことは今の時点で固まっているので、そこはしっかりやっていきたいです。
――今回はボンサイ柔術VS朝倉兄弟という構図だったが
海 兄のリベンジという気持ちはなくて。戦っている相手は違って、僕がクレベル選手と戦ったわけではないですから。ただ、ボンサイの選手が今勢いがあるので。「RIZINの中心は僕ら朝倉兄弟でありたい」「引っ張っていきたい」というのはあるのでチームとして負けたくないという気持ちは強く持って戦いました。
――試合を終えて今、やりたいことは
海 食事制限をしていたので、まずは食べたいものを食べようと思います。あとはみんなと遊んだりお酒飲んだりしようと思います。(食べたいのは)お寿司ですかね。
――具体的には大みそかまでにどこを強化したいか
海 トーナメントを優勝するのはもちろんなんですけど、ずっと〝対世界〟というのを意識してやっているので。今のままでは力不足かなというのを実感した部分もあるので、全体的にレベルアップしないといけないのかな、という実感です。