「横浜一心」ベイスターズ看板打線が体現 呼び水は絶好調桑原

1回横浜DeNA無死。先制のソロを放ちベンチに迎えられる桑原

◆横浜DeNA9-1中日

 横浜DeNA看板の超重量打線が面白いようにつながった。

 初回、絶好調の桑原が甘く入った112キロのカーブを完璧に捉え、左翼席上段まで運んだ。先制の11号ソロに「初回から今永がリズム良く抑えてくれて、いい流れで打席に入れた」。今季初の先頭打者本塁打だった。

 この一発が呼び水となり、オースティンの中犠飛やソトの16打席ぶりの安打となる適時打で一挙4得点。5日の前回対戦で5回を無得点に封じられた中日・ロドリゲスに先制パンチを見舞った。

 4─1の六回はソトや今永の適時打などで5得点を追加。2度のビッグイニングをつくった9得点の快勝に、三浦監督は「各打者が役割を果たして、つないでくれた」とうなった。

 試合前には、新型コロナウイルスの影響で家族が来日できないオースティンやエスコバーら外国人選手のために、チームからサプライズでプレゼントを贈った。妻子らの名前が入ったユニホームやタオルが手渡され、スローガンの「横浜一心」を再確認した。

 この日2打点のソトは「本当にうれしかったし、妻も本当に早く試合を見に来たいと言っている」とお立ち台で表情を緩めていた。

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