マジョルカ・久保建英 4試合連続スタメンも無得点…元日本代表が原因を分析

まだ結果が出ていない久保建英

スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英(20)は19日、ホームで昨季途中まで所属していたビリャレアル戦に右サイドで4試合連続でスタメン出場し、後半アディショナルタイムに交代。試合は0―0で引き分けた。

右MFで出場するも劣勢の展開で守備に回るシーンも多い中、前半終了間際に右サイドからクロスを上げて決定機をつくったが、FWダニ・ロドリゲスが外してしまう。後半35分にはエリア内でボールをキープし、華麗なステップでシュートを狙うもDFに阻止。続く38分には右サイドからゴール前に絶妙なパスを送ったが、味方が反応できず、これには久保も不満げな態度を見せた。

その一方で、ここまで4試合連続スタメンで好パフォーマンスを見せながらも、なかなか結果が出ない。2部からの昇格チームとあって、押し込まれる試合が多くなることもゴールに迫れない理由とみられるが、マジョルカの戦い方やチームメートにも原因があるようだ。

この試合を中継したスポーツ動画配信「DAZN」で解説を務めた元日本代表DF小村徳男氏は「(味方が久保に)ラフなボールを蹴って、そこで起点をつくる選手ではない。前を向いてプレーできるシーンをつくり出せればといい」と指摘するように、チームメートが久保を生かし切れていないという。

3試合連続ゴールを決めた東京五輪を経て覚醒しつつある久保だが、スペインでの課題とされる得点力を見せつけるにはさらなるイレブンとのコミュニケーションが必要なのかもしれない。

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