新日本プロレス「G1クライマックス」19日大阪大会のBブロック公式戦で、EVILがYOSHI―HASHI(39)を拷問の館に引きずり込み初勝利をあげた。
G1前にバレットクラブ内の新チーム「ハウス・オブ・トーチャー」を結成した闇の王は、この日もセコンドにディック東郷を従えて入場。要所要所での介入で試合の主導権を握るが、EVIL(変形大外刈り)をかわされバタフライロックに捕獲されるとYOSHI―HASHIの猛攻にさらされた。
変形のバックブリーカー、ドラゴンスープレックス、KUMAGOROSHIと立て続けに技を浴びて劣勢に。ラリアートからのEVILはかわされてしまい、緊箍児(変形エビ固め)で丸め込まれてしまう。
ところがこの絶対絶命のピンチには、東郷がエプロンからレフェリーの目を引きつけてカウントを許さない。抗議しようと技を解いたYOSHI―HASHIの背後から、EVILは急所攻撃を敢行。そのままEVILをさく裂させてダークネスな3カウントを奪ってみせた。
G1でも手段を選ばず勝利を追求するEVILは試合後「いいか、まずは1勝だ。これで優勝に一歩近づいた。いいかオイ、勝った俺が正義なんだよ。何べんでも言ってやるよ」と勝ち誇ると、本当に「勝った俺が正義なんだよ」ともう一度繰り返した。「まあG1なんてよ、しょせん踏み台だけどな。全員、拷問の館に引きずり込んでやるよ。よく覚えとけ」と豪語し、今後も最高峰リーグ戦を荒らしまわりそうな気配だ。