【香港】副首相と会談、行政長官「報告は義務」[政治]

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香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は19日、選挙委員会委員選挙投票日の前日に当たる18日に中国の韓正副首相と会談したことについて「行政長官として、中央が関心を持つ香港の事務については報告しなければならない」と強調した。行政長官再任への布石との見方があることに対し「個人的な目的だと思わないでほしい」と述べた。

選挙委員選挙の投票所を視察後に開いた記者会見で「選挙委員選挙投票の前日に韓氏と会ったことは再選に有利か」と問われ、韓氏との会談は自身の再選問題とは無関係との立場を表明した。林鄭氏はこれまで、再選を目指すか否かについて態度を明らかにしていない。

林鄭氏は会見で、民主派候補の出馬が極めて困難な新制度に基づく選挙委員選挙について「愛国者による香港統治」の原則に沿った初めての選挙だと指摘。12月19日投票の立法会(議会)議員選挙と2022年3月27日投票の次期行政長官選挙に向けた良好な基礎を打ち立てるものだとし、その意義を強調した。

香港警察は19日、投票する有権者の数を上回る警官を動員して警戒に当たったとみられる。「過剰警備ではないか」との質問に対しては、治安機関の人員手配と活動を尊重すると述べ、警備態勢は適切との認識を示した。

官営メディアRTHKによると、林鄭氏は18日、中国広東省深セン市で韓氏と会談した。韓氏は林鄭氏が新型コロナウイルス対策や景気の回復、市民生活の改善といった面で実績を上げていると評価。その上で、香港政府が「愛国者による香港統治」の原則に基づき、新制度の下で行われる選挙委員選挙と立法会議員選挙、次期行政長官選挙を円滑に実施することを望むと述べたという。